【110】っで ページ21
棗「…っで、何でお前たちは人の顔を見るなりニヤニヤしてるんだ?」
それから30分ほど経過した後、私用を終えた棗がやってきた。
休日だっということで、いつものサラリーマンの服装ではなく、今日はチェック柄のシャツにジーンズというラフな格好をしている。
棗は上の兄弟達に挨拶を済ませた後、自分も会話の輪に入ろうとして椿たちのところにやってきた。
しかし、顔を見るなりニヤニヤする椿たちに片方の眉が上がる。
要「いや・・・・・だってねぇ」
絵麻「おませさんだったんですね、棗さん」
A「まさか14歳で……」
侑介に至っては、棗の顔を見るなりに顔を真っ赤に染めて口をパクパクと動かしている。言いたいことはあるのに、言葉がでないのだろう。
棗「__ちょっと待て、何の話だ? 14歳? おい、椿!?」
椿「なんでもないよ☆」
まさか、本人がいないときに過去の恋愛遍歴を語っていたなんて言えやしない。
しかも、ものすごい内容のものを。
棗「なんだよ、皆して___」
棗はそう言うと、並んでいる料理の中から1つを手づかみし、口へ放り投げた。
1口大の白い物体だ。
A「あ、棗さん。それ、私が作ったサンドイッチなんですよ」
棗「ん? そうなのか」
椿「え、どれどれ? 俺も食べるー」
Aが作ったサンドイッチ。
それだけで手を伸ばす人は増え、一瞬にしてサンドイッチはなくなった。見ると、雅臣や右京までもが聞きつけてサンドイッチを口にしている。
要「うん、うまいよ」
右京「ええ、花見にサンドイッチもいいですね」
普通のサンドイッチ。具はタマゴ、ハム、レタス…そんなもので作ってある。
それなのに、どの兄弟も口をそろえて「うまい」「おいしい」と褒めたたえてきた。
A「ありがとうございます。これ…実は風斗くんのリクエストなんですよ」
雅臣「風斗の? でも風斗は今日__」
A「ええ、なので風斗くんにはここに来る前に持って行ったんです」
サンドイッチが好物らしいですよ___とAは続けた。
雅臣「じゃぁ、大変だったね。こんなに大勢の分」
A「いえ__」
椿「風斗ずりー! っていうか、アイツ絶対…」
棗(……なんか考えてるな)
それに気付いたのは、一部の兄弟だけだった。
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美優 - 雅臣が何て言ったのか、これからの話が凄く気になります。更新頑張って下さい! (2018年3月19日 10時) (レス) id: 79c6c44529 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - すっごく面白いです。更新待ってます!! (2017年9月25日 7時) (レス) id: e2830e86e4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になるのですが、このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年3月7日 20時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
☆NATU☆ - この小説大好きです。これからも応援しているので更新頑張ってください!! (2016年10月27日 17時) (レス) id: 1d0876d3b6 (このIDを非表示/違反報告)
智代 - 続ききになるなー!これからも応援してます! (2016年7月16日 23時) (レス) id: a125dbb856 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あややん | 作成日時:2014年11月3日 1時