【センラ】お悩み相談、承ります。【歌い手】

12　ファッションリーダーセンラ ページ12

ピンポーン

家の中に響くチャイムの音。

めんどくさ･･･←

それは10秒おきぐらいに鳴る。

ピンポンピンポン

だんだんと加速していく。

鍵もってるならあければいいのに･･･

重い足で玄関に向かう。

「はよ開けろや！」

「だってめんどくさいんだもん。」

「自分から呼んどいてそんなこと言うな！」

「は〜い。」

センラは、明日のデートに着てく服を選んでもらうために呼んだ。

センラはセンスあるからな･･･

「Aが選んだら･･･な？」

「はぁ!? どういう意味！」

「まぁまぁ。」

こいつ･･･！

「意外と服持ってるやん。」

「同じ服ばっか着ちゃうんだけどね。」

「デートはやっぱりスカートやな〜」

「えぇ？ パンツじゃダメ？」

正直スカートは普段あんまり履かない。

「ダメに決まっとるやろ？ ファッションリーダーセンラの言うことには従っとき。」

「はいはい。」

“自称„な。自称。

「これは？」

「ヤダ。」

「じゃあこれ。」

「ヤダ。」

「何がいいんよ！」

「わかんない。」

「もうお前一回出とき。」

「えぇ･･･」

仕方なく部屋を出る。

ソファに座って眠気が襲ってきたころ。

「A〜！」

「は〜い！」

センラに呼ばれる。

「これ、どうや？」

センラが持っていたのは、白いシャツに黒のプリーツスカート。

「A普段こういうの着ないやろ？」

「うん。 でも、意外と好きかも。」

「やろ？ あと、これ。」

センラの手には黒のネックレス。

星と月がついている。

「俺が普段使ってるやつやけど、つけてき。」

「うん！ ありがとうセンラ！」

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