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「じゃあ、Aとりあえず、泣け」
「……っ…ひぐっ…」
「!?」
そんなすぐ泣けちゃうものなのかと驚いているみたいだ。
私も、こんなすぐ泣けるとは思ってなかった。
_結構、衰えないものなんだな。
私は、すぐ泣き止むと雄三以外唖然としていた。
「まぁ衰えてはいないみてぇだな、じゃあ咲也と兄妹役やってみろ。咲也、のまれんなよ」
「わかった」
「!…は、はいっ!」
始まりを合図をされた、妹役…か、どうやろうかと思っていたところ、佐久間さんは見た目通り、優しい感じのお兄ちゃんって感じで始めてきた。
「ねぇ、A」
「ん?どうしたの?お兄ちゃんっ」
可愛い感じでニコッとしてみる。
「!//…宿題したの?しないと、デザート抜きにされちゃうよ」
隣に座り、聞いてくる。
「うぅ…わかんないからやる気起きないんだもーんっ」
「じゃあ教えてあげるから、一緒にやろ?」
「いいの…?」
「うん!」
「えへへ、お兄ちゃんと一緒に何かやるの久々だから、嬉しいな」
「そこまで!」
「…ふぅ」
さっきの笑顔とは一転、また無表情に戻る。
「Aさんって…」
「?」
「役者経験ありますよね?!」
佐久間さんが聞いてきた、しかもめっちゃ目をキラキラさせながら。
少しと言ったら、どう言われるだろうか…つきつめられるかと考えていると
「Aは、昔、子役だったんだ。ま、諸事情で辞めたけどな」
「!!ゆうz「!?子役…!」…」
「そう言われたら、納得出来るっスわ…」
「スゴい上手だったネ!」
「…」
碓氷さんだけ、無言だった。
「少しっていうのは、子役時代が少しだけだったってこと?」
「…えっと…」
「少し?A、そんな嘘「雄三、もう演じたからいいでしょ、それ以上何も言わないで」…」
私は、バック等がある隅に戻り、ブレザーを着た。
「あの、もう失礼し「Aさん!」?」
いづみさんが近くに来た。
「私と一緒に演劇指導してくれないかな?」
「え?」
「あの、演技力…雄三さんの言う通り、だいぶ刺激になると思うんだ。お願いできないかな?」
「…私は、もう演じることを辞めた人間ですから」
「A「私が子役をしてなければ、私だけがこの世界に残らずに済んだんです。だから、私はもう演じたくない。演じてる間に大事な人を失うのは、もうごめんなんです。失礼します」っ…」
雄三の言葉を遮り、この人らに関係の無いことまで言ってしまった。
私は、急いで稽古場を出ていった。
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mutsuTrb(プロフ) - 更新できず、申し訳ありません。忙しい日々が続いており、更新がとても不定期になりますが、今後もよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年12月4日 0時) (レス) id: 2878d2101b (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - mutsuTrbさん» いえいえ! ふむふむ、続き楽しみに待ってます♪そして応援しています!……夢主負けるな!(夢主にも応援w) (2018年7月30日 5時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
mutsuTrb(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» ありがとうございます!更新頑張ります!夢主ちゃんもこれからというところなので、楽しみにしていてくださると嬉しいです! (2018年7月29日 9時) (レス) id: 2878d2101b (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - あ、続き楽しみにしてます(下のアカウントと同一人物です) (2018年7月29日 7時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - まあ、夢主ならエスカレートしても芝居とかでそいつら潰すか、カンパニーのみんなも協力してくれると思う。きっと心強い味方もできる事だし、大丈夫だと信じてる。 (2018年7月29日 7時) (レス) id: bd08756414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばな奈 x他1人 | 作成日時:2018年6月29日 22時