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13話 ページ14
通りすぎた嵐に私は身体から力が抜け、床に座り落ちた。
真白「ゆう！！大丈夫か！？」
貴「辛うじて生きてる。」
身体がまだガタガタ震えている。
真白は私をぎゅっと優しく包み込んだ。
余計な言葉は言わずただ、静かに抱きしめてくれた。
もう少しこのままで、、、。
と思ったなんて言えないけれど。
やっぱ私、男みたいに強くいられてないな。
やっぱり、みんなの言う通り女はどう頑張っても女なのかもしれない。
貴「真白、ありがと。」
小さな声は真白にも届いていたみたいで耳が少し赤くなっているのがわかった。
貴「じゃあ、帰ろ。」
真白「うん、、、！」
少しぎこちない返事で真白は笑った。
現地解散だったが、帰り真白との会話はいつものようには弾まず、気まずい空気が漂っている。
真白「お、俺さ、思ったんだけど。頼み事？というかそのー。。。」
貴「なに？」
真白「そ、そのー。今度から俺とふたりきりになる時は男じゃなくて女の子のゆうでいて欲しいなぁ、、、なんて、、、、。わぁぁぁぁぁ！！/////」
真白らしい言葉だったけれど、ちょっぴりかわいくて、私の目からは涙が零れていた。
真白「泣くほどやだった！？」
貴「なわけないでしょ？ほんとに嫌だったらこの場で友也くんと一緒に帰ってないでしょ？笑」
真白「や、、、やっぱ、今まで通りでいいや笑」
私はこいつを締めようかと思った。
貴「私の緊張を返せぇぇぇぇ！！！」
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作者名：赤羽アオカ | 作成日時：2016年9月30日 8時
