11話 ページ12
友也サイド
客「あの主役の女の子可愛かったねー！」
客「本物の女の子みたいだった！」
客「でも男子校だから中身男の子でしょ！？すごっ！！！！」
ゆうのことを褒める度になぜかチクチクと心に刺さる。
成功したっていう証拠なのにこんなにも辛いなんて。
ゆうサイド
貴「お疲れ様です。」
北斗「お疲れ。よかったぞ。」
貴「いえ、それほどでもないですよ。まだまだです。次回の方が絶対上手いですよ。」
渉「ゆうくん、Amaging!!」
サッ
私は部長を綺麗に避けてさっさと着替えようとした。
貴「着替えてきます。」
北斗「あぁ。わかった。行ってこい。」
貴「はい。」
とにかく恥ずかしかった。
誠に恥ずかしかった。
もうさっさと着替えよう。
その時だった。
？「ゆうだぁ♡久しぶりじゃーん！」
前の高校の知り合いが目の前に立ちはだかった。
貴「鞠琉(まりる)。久しぶり。」
鞠琉「へぇー。演劇部かぁ。似合わないね、あんたには。ってか、高校行ってたんだねー。辞めてニートになったのかと思ったぁ♡」
平気で呟く鞠琉。
そこに鞠琉のグループが集まる。
貴「うるせぇ。」
鞠琉「なぁに？その言い草ー♡誰に向かって言ってんだよ。」
急に胸ぐらを掴まれた。
やっぱこいつは変わらねぇな。
真白「ゆうー！どこに言ってたんだよー！いつも1人でふらふら、、、っ！？ゆう！？」
貴「来んな、真白。お前は北斗先生んとこに行け。」
鞠琉「えぇー？なになにー？ここでヒーロー登場？ウケるんですけど笑笑」
貴「、、、、するな。」
貴「真白をバカにするんじゃねー！！！！真白はすごく普通なやつだけど、真白はすげーいいやつだよ！すごいいいやつだよ！お前と比べたらかわいそうなくらいだぜ！」
私はなにも考えずに発していた。
ただ、我武者羅に。
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作者名：赤羽アオカ | 作成日時：2016年9月30日 8時
