白黒 4 ページ5
Aサイド
今日も小鳥たちが活発に鳴き、快い1日だった。
そして、興味もないはずの明星スバルの顔を見るのがこんなにも不愉快な日がくるとは、、、。
教室の扉を開いて一番にかけてきてしつこく挨拶してくるはずの明星が今日は大人しく自席についていた。
なんか、居心地悪いような気がする。
私はこんな生活を望んでいたはずなのに。
変な気持ちだ。
そしてこのまま放課後を迎えた。
今日のプロデュースはかわいい子達で有名なRa*bitsだ。
自席を立ち、放課後の仕事へ向かおうとすると、慌てて明星が教室へ入ってきた。
ス「あの、、、。この前はごめんっ!俺、知らなくて、、、。椚先生から聞いたんだけど、転校生の瞳には白黒しか写ってないって、、、。だからっ!俺、これから転校生に色を教えようと思って!あめをたくさん持ってきたよ!」
あめか、、、。
そんなこと、バカな明星ができるわけないじゃん。
貴「じゃあ、やってみろよ。私になんか、色がわかったって使い道ないんだし。」
ス「うんっ!ありがと、転校生!」
なんで冷たいこと言ってるのにそんなに嬉しそうに笑えるんだよ。
怒らないのか。
紫、ピンク、黄色、茶色いろんな色の話を聞いた。
ス「僕が一番好きなのは、赤。赤はヒーローの色なんだ。それに赤はかっこいいんだよ!」
どの色よりも幸せそうに語っていた。
赤、、、、。
赤はきっと、明星みたいな人なんだろうな。
明星って一体どんな色なんだろう。
なんで私だけ、色が見えないんだろう。
貴「、、、、、。そうだな。赤、、、。見てみたいな、、、。」
明星の色だから。
私はすっかり時間を忘れて、明星と一緒にいた。
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しぇるふぃあ。 - オリフラ外してます? (2016年5月20日 8時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤羽アオカ | 作成日時:2016年3月12日 21時