鈴木さん家の日常 10

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佳那「大丈夫。怜なら出来るから(いつもの優しい微笑みを怜に向ける)」

怜「うっ…んとっ、りょうっ、りょうねっっ…まぁまがあしたのこと、たのしみねって…っいっぱいっっっ、ごめんしゃっ、それでもりょうっっっ…ひっく、おじょーにっ、あいたいっ！おうちで、みんなでいたいっっ！！みんなでっ、おうちっ、かえりたいっっっ！！！」

佳那「うん、そっか。ちゃんと言えたね。頑張ったね…言ってくれて、ありがとう(怜を抱きしめる)」

怜「ひっく、ひっくっっっ…ワガママっ、ごめんしゃっっっ」

佳那「ふふっ、ワガママ？どこもワガママじゃないよ」

怜「うぇっ…？」

達「パパもこんな優しい子怜以外知らないな。お嬢は淋しくて泣いてるかもしれないけど、怜は今の言ったらママが哀しくなって泣いちゃうって思ったんだろ？どっちも泣いて欲しくないのに、どうしていいかわかんなくて…いっぱい考えたんだよな」

怜「うっ、うっっっ」

佳那「怜？ママもお嬢も怜と一緒…怜に泣いて欲しくないの。一緒に笑いたいな」

達「ママがいろいろ考えてくれた旅行プランは、今度まで温存な。皆でこっち来た時にいっぱい楽しもう。勿論、皆ってのはお嬢も一緒にってことだぞー♪」

怜「あぃっっっ」

希「にぃ…」

怜「のんちゃっ、ありやと…っ」

希「あぃ♪にぃー、よーよー」

佳那「ふふっ♪
…でも、どうしよっか。新幹線って今からでもチケット取れるかな？」

達「んー満席とかじゃなけりゃいいけど、わかんねぇな。最悪グリーンじゃなくてもいいか？」

佳那「あたし達はいいけど、達央はちゃんとグリーンにしてね！同じ便のファンの方いたらなんだし…」

達「そこまで佳那が心配しなくて大丈夫だから…な？」

佳那「だけど…」

上「んーと、お話中なんだけどさ〜ちょっといい？」

達「上松さん？」

上「怜くんの健気さはもうっっったまんないね！いろいろ言いたいことはあるけど、今はあえて我慢するよwあ、時間もあるから3人は着替えに行かせたよ。悶えてうるさかったけどなんとか〜で、達にもそうして欲しいけど、いろいろスッキリさせときたいだろうから呼んできましたー♪」

林「お疲れ」

達「林？あ、あぁ…」

林「ほら、例の(達央に封筒を渡す)」

達「あ」

佳那「お手紙…？コレって？」

林「あーっと、紀章さんからね。達にはいったん先に渡したんだけど、カルライ終わってから見ろって伝言付きだったから、俺が預かってたんだ」



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