十九ノ剣撃-月の対戦6 ページ22
夢主side
〈キンッ！〉
バ「え！？」
私はさっきと同じように、その刀を短剣で弾いた
『…もう容赦はしない』
バ「ッ！」
バネッサさんは顔を真っ青にして教室を出た
火の海なのに良く出れたものだ
私は深呼吸してから追いかけた
チェル「残り20分となりました」
そんなチェルベッロさんの声を聞きながら、バネッサさんの後ろ姿を捉えた
持っていた短剣を投げつけ、背中に刺した
バ「ぐあッ！！」
バネッサさんは倒れ込んだ
『正直、月の守護者はしたくなかった』
全「！？」
『けれど、命令された…約束してしまった』
バネッサさんは背中の短剣を抜き、拳銃を私に向けた
バ「死んでぇ！！」
彼女は拳銃で撃って来るが、素人なのか避ければ当たらない
バ「ひっ！」
『私を彼は愛してくれた、こんな私でも愛そうとしてくれる』
彼女は座り込んで後ざすりしている
けれど、私も容赦できない
『そんな彼に、私も答えなければいけない』
私は彼女へと徐々に距離を縮める
バ「ぜ、全部嘘よ！」
全「！？」
バ「私が"
『知ってる』
そう、全部分かっていた
バ「なら！」
『チェルベッロさん達が言っていた"月に関して嘘をつくということは代々、万死に値するもの"だと』
バ「ッ！」
彼女はわかったようで、私の隣をすり抜けて走り出した
『私はもう逃げない！！』
私の前に二つの銀に輝く波紋が広がり、その銀色の透明な空中から二振りの刀がゆっくりと出てきた
唯一、彼に繋がる大切な力"
『それがたとえ、彼に繋がらなくとも！彼に会うことが出来なくとも！！』
その刀二振りを握りしめ、バネッサさんに向かって駆け出した
了〔は、早い！！〕
山〔すげぇ〕
ベル〔ッすっげぇ強いじゃん〕
マ〔彼女のあの力…まさか…〕
ツナ〔すごい…〕
ザン〔…〕
リ〔ﾌｯ…また会えるとはな…月のアルコバレーノ…シン〕
全〔！！？〕
マ〔やはりシンだったか…〕
バネッサさんの走り出す姿を目に捉え、刀を構えた
『そして、これが私が…！唯一無二の王に対して、かけられる言葉！！』
姿勢を低くし、一気にスピードを加速した
一瞬で彼女とすれ違い、私がバネッサさんより前を歩き、彼女は足を止めた
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夢純(プロフ) - ルカたん天使さん» ありがとうございます！精一杯頑張らせていただきます！ (2019年9月16日 12時) (
レス) id: c8e75c87a6 (このIDを非表示/違反報告)
ルカたん天使 - 面白いです！頑張れ！応援してます (2019年9月16日 9時) (レス) id: dd53ace290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢純 | 作成日時：2019年2月25日 2時
