【男主】コトワリ様。【鬼滅の刃】

第肆ノ話 ページ4

斬られる…



痛いんでしょうか

肉体的には死ぬのでしょうか

どうもこうも初めてのことなので
推測がつかない

もし
人型としての機能が無くなったとしたら
新たなモノになるんでしょうか

女性になったら何かと面倒そうですし

慣れているので
この男の人型が一番なんですよね

容姿など特に気にしてはいませんけど。

う〜ん

・
・
・


ああいけない
また悪い癖が出てしまった


どうもこうも考えすぎてしまう


取り敢えず

お社を壊されては困る



神さまとそれを取り囲む環境というものは

簡単に云えば一心同体のようなもので


塵や穢れなど溜まってしまったり

人の手により破壊されると


神さまにも穢れが溜まり
力の制御が出来なくなり
本来の課せされた役目を果たせなくなります


人間で云えば"理性を失う"が
合っているんでしょうか


「＿＿っ、あの、誰か、居るんです…か…」



辺りを見回しながら
刀に手を掛けた少年



嘘でしょう
一寸待ってくださいよ



人間と話すのは何時ぶりだろう…

…お社を破壊されて
頚を斬られるよりかは安いものですね



「…………あの、えー…でも襲ってこないし…えー…あの、だれか、いるん、です…か…」



段々と声が弱々しくなってくる少年

わたしも覚悟を決めなければなりませんね




お社の扉に手を掛け

静かに力を込めた

扉はギィ、と音を一つ鳴らして



開いた

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