トリップ少女は知っている･3rd

若武の企み ページ26

『わーかーたーけー？』



若武「んーー？

何かな、美羽ーー？」

白々しいまでの笑顔を睨みつけて私は若武に身を
乗り出した。


『アンタ･･･心当たりあるでしょう･･･』

若武「ねぇよ、ふん･･･くくっ」




若武は可笑しそうに笑いながらとぼけている。

そんなのが通用するわけないでしょう！



『言いなさい！！

力ずくで聞かせる方法なんていくらでもあるわよ？

これでも私は武道のエキスパートなのよ！』


自慢の顔面を２、３発ぶん殴るのもいい。

アイツは顔を誇りにしている。

うーん、どんなにイケメンでも誇りにしなくていいと思うけどねぇ。

ないがしろにするよりマシかしら。


･････････閑話休題。



『若武？

私はアンタを２、３発殴るくらい別にためらわないわよ？

正直に言えば何もしない』


若武「んー･･･」


心当たりあるんかい！

否定しなさいよ！！


若武「秘密だな」


イラつくぐらいのキメ顔でそうほざいてから若武は
飲みかけのコーラを片手にカフェテリアを駆け下りて行った。


『･･････若武に聞いてみる価値、あるわね。

絶対。』


本気で問いつめてやる･･････！

それから→←とりあえず、説教

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