トリップ少女は知っている･3rd

その夜 ページ14

《すっごく楽しかったのッ》


『うんうん、アーヤ、ホントに良かった』


夜の８時。

私は翼を引きずって店から出て、そこからまた
底意地悪く店の近くで遊んでいると見せかけていた
男子陣も引きずって各自家に放り込んだ。


あ〜、キツかった。

女子相手に暴れて抵抗する、あのバカ武。


それから家に帰ったら５時だったのでびっくり仰天。


慌てて優羽にご飯を作ってあげて宿題して、風呂
入って･･････。


バタバタと騒がしくしてたら気がつくと８時。


恐ろしい。


《プリクラも撮ったんだよ。

ポーズとか取れなくて私も上杉くんもカチコチ
だったけど、楽しかったの》


『良かったわねぇ･･･』


私の全力バックアップも無駄じゃなかったのね･･･。


そう思うとホロリとなってくる(大袈裟)。


《み、美羽ちゃん、どうしたの？

何か声が･･･》


『何でもないわ。

それにしても上杉はちゃんとアーヤをエスコート
してた？』

《え、エスコート･･･？》


今更アーヤに恩着せがましく
『私がバックアップしたのよー、感謝してね』
などとほざくつもりはサラサラ無い。


まぁ、アーヤが楽しけりゃ良いのよね。


ぶっちゃけ80%は純粋に好奇心だしw


だから私はニコニコとアーヤの話を延々と聞いて
いたのだった。

バニラです(読み飛ばしおっけー)→←諦めた。上杉、私もシメる。

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