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『ん・・・・・・・・・。』
目を覚ますと外はもう明るく、部屋の中に日が差して暖かかった。
隣にいたはずの凛月はもういなかった。
(仕事に行ったのかな?)
ベットから出て洗面所に行き、顔を洗う。
鏡で自分の顔を確認すると、いつもより疲れが取れた顔をしている。
『凛月のおかげかなー?』
などと考えていると、ドアをノックする音が聞こえたので、小走りでドアの方に向かう。
『はーい。』
ドアを開けると、弓弦さんがいた。
弓「A様、朝食をお持ちいたしました。」
『ありがとうございます。』
弓「あと、英智様から伝言を預かっております。」
『え、天祥院様から?』
弓「はい、「今日の昼ご飯は一緒に食べたいな」と仰っていました。」
『そ、そうですか。』
弓「何か用事でもありました?」
『いえ、特になりもありません。では天祥院様に、『分かりました、一緒に食べましょう』とお伝えください。』
弓「かしこまりました。では失礼します。」
パタンとドアが閉じる。
(なんで今更、私と昼ご飯なんて食べようと思った?今までそんなこと1度もなかったのに・・・?)
不思議だった。それと同時に少し怖く感じた。
私からすると、天祥院様は普段から何を考えているのか全く検討がつかない人なので、急なお誘いには何か裏があると思ってしまう。
(まさか、凛月と私の思いに気づいて・・・?)
『ま、まさか、そんなはずないよね!』
昨日の夜の会話を誰かに聞かれたのだろうか。
嫌な汗が頬を伝った。
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作者名:するめ | 作成日時:2022年4月4日 11時