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それから朝ご飯を食べても、本を読んでも、ベットでゴロゴロしてみても、外の景色を見てみても、全く落ち着かなかった。
そして時は流れ昼。
天祥院様とご飯を食べる時間。
(この時間が来てしまったー!!)
部屋を出て、重い足をズルズルと引きずりながら天祥院様の部屋に向かう。
『昼ご飯食べる場所って、天祥院様の部屋でいいんだよね・・・?』
過去に数回だけ、一緒にご飯を食べたことがある。
ご飯を食べる場所は毎回天祥院様の部屋だった。
まぁ「過去に」と言っても記憶が曖昧になるくらいとても昔だが。
ドアをノックして、声をかける。
『て、天祥院様いらっしゃいますか・・・?』
英「いるよ、入っておいで。」
(緊張して死にそう、帰りたい。)
『しっし、失礼します。』
ゆっくりとドアを開けると、料理の香りが漂ってきた。
英「いらっしゃい。そんなに緊張しなくてもいいのに。」
『こうやって一緒に昼ご飯を食べるのは久しぶりなので・・・。』
英「ふふ、確かにそうだね。さぁここに座って。」
『あ、はい。』
天祥院様に誘導された椅子に座る。
目の前のテーブルには様々な料理が並んでおり、どれも美味しそうだ。
天祥院様も私の目の前に座り、向き合った状態で座る形になった。
英「それじゃあ食べようか。」
『そうですね。いただきます。』
と言うと、私に続いて天祥院様も「いただきます」と言った。
心を落ち着かせる為に紅茶を1口飲む。
ふぅーと一息ついて、天祥院様に質問する。
『あのー・・・、』
英「なんだい?」
『どうして急に昼ご飯を一緒に食べようなんて思ったんですか?いつも別々で食べてるのに。』
英「あぁ、それはね、とある話を聞いて。それについて君に質問したくてね。」
『話と質問ですか・・・・・・。』
英「うん、昨日弓弦から聞いたんだ。「昨日の夜、2人がお互いの思いを確かめあっていた」とね。」
やっぱりバレてた。
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作者名:するめ | 作成日時:2022年4月4日 11時