衣更先輩に〇〇したい！【衣更真緒】 (ページ34)

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紅茶部はお開きページ34

英｢さて、今日はそろそろお開きにしようか。｣

創｢そうですね。｣

夕方くらいになると、英智先輩がそう言い出し、それぞれが片付けを始める。

私は皿を片付けようと、席を立った。

皿を重ねて集めているため、カチャカチャと音が鳴る。

(昨日の今頃は、衣更先輩とクレープ屋さんに行ってる途中だったっけ。)

目を瞑って思い出してみる。

(楽しかったな〜。)

凛｢さっきからボーっとしてるけど、どうしたの？｣

『いや、昨日の今頃って何してたかなーって思って。』

凛｢ふーん。｣

『そんなことより、凛月先輩も片付け手伝ってくださいよ！』

凛｢えーやだ。俺の分まで頑張って。｣

『えぇ･･･。』

仕方がなく凛月先輩のティーカップを取り、重ねた皿の上に乗せた。

なんとか頑張って凛月先輩以外の分のティーカップを持って、創くんのところへ向かった。

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英｢片付けお疲れ様。あとは帰るなり何なり、自由にしていいよ。じゃあ、僕は少し生徒会の仕事が残ってるから。｣

くるっと後ろに振り返り、学院の中に入っていった。

夕日に照らされて、本当に天使のようだった。

創｢それじゃあ、僕は帰りますね。お先に失礼します。｣

『うん、バイバイ。また明日ね！』

凛｢んじゃ、俺も学院の中に戻りますか〜。｣

『え、Knightsって今日レッスンとかありましたっけ？』

凛｢ないよ。けど、日が出てる中帰るのは嫌だから。｣

『なのに昨日は私たちのことつけてきたんですね。』

凛｢ま〜くんのためだからね。｣

『絶対言うと思ってました。』

凛｢帰るなら暗くなる前に帰りなよ。じゃあね〜。｣

手をヒラヒラと振りながら凛月先輩も学院の中に入っていった。

『さて、私も帰ろうかな。･･･ん？』

･･････何か物足りない。

『あ、鞄教室に置いてきた。』

(取りに行かなきゃいけないじゃん。)

『面倒臭い！！』

そう言いながらフラフラ歩いてると。

『うわっっ！痛っ･･････！』

よそ見して歩いていたので、木の根っこにつまづいて転んでしまった。

膝に生暖かい感触があったので見てみると、

『うわ、思いっ切り擦りむいてるじゃん。血めちゃくちゃ出てるじゃん。』

怪我をしていた。この歳にもなって転んで血を出すなど、とても恥ずかしい。

『教室の前に、保健室か。』

ヨロヨロと立ち上がり、保健室に向かった。