絶 賛 ど ろ ぬ ま 関 係

皮肉 ページ46

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急にぶっ飛ばされ、目が覚めたと思えば









「 ごめんごめん 」









なんて、超ノンキな言葉を掛けられ

睨んでやろうと、目を上げれば凄く久しぶりに見る顔









「 神威！ 」









帰ってるならもっと早く来て欲しかったよ









「 高杉テメェの首は貰うぜ 」









低い声に前を向けば、

刀を抜いて威嚇してる総悟
比べて高杉はつまらなさそうに、煙管をふかしてる









「 ほら晋助も刀抜きなよ 」




「 ほざけ 」









やけに冷めてるな……

私達のことを捕まえて真選組の弱み握るとか言ってなかった？









「 そ？んじゃ、俺が相手してあげる 」




「 勝手にしろ 」









神威と総悟なんて嫌な予感しかしない

呆れるように、私と小春の横を通り過ぎて行った高杉


今にも殺し合いが始まりそうな2人




あれ？









「 なんで……あの2人が戦うの？ 」









私の言いたかったことを、小春がそのまま先に言ってくれた

確かにあの2人は敵対関係だが、なにも今ここでぶつかる必要は無い

総悟は私達を助けに来ただけなんだから









「 止めなきゃ 」









頼もしく立ち上がった小春の目は、今までで一番綺麗だ









「 好きな方を止めよう、神威を止めるも総悟を止めるも……好きな方を 」









1人に2人はいらないってことか

痛む体を起こして、いつものように


小春を強く睨みあげた









「 小春、私はあんたが大好きだよ 」




「 そう、私も大好きよ 」









皮肉を込めた言葉を交わして

牙を向け合う2人の元へ足を進めた




私達の不安定な関係もこれでやっと片をつけられる

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