【銀魂】難 聴 少 女 。【沖田総悟】

女 中 仕 事 。 ページ9

Aが来てから１週間。


隊士や女中の中には、Aが少しでも楽になるようにと手話を勉強し始めたやつがちらほらいる。


Aはそれに気付いているようで、間違っているところを教えたりしている。


かくいう俺も、その1人だった。


『ありがとう』『ごめん』『おはよう』『おやすみ』など、簡単なものは1通り覚えた。


……平仮名は全部おぼえられるわけがなくて、放棄した。めんどくせェ。


Aも、そろそろ慣れてきたようで、テキパキと仕事をこなしている。



沖田「A、楽しいか？」


A『うん、楽しいよ！』



会話はやはりノートを用いてだが、嬉しそうな顔をしてノートを見せるAを見ると、どことなく癒される。


Aの笑顔には、どうやら人を癒す力があるらしい。


幸せの女神みたいだな。




沖田「……可愛い」


A『そうちゃん、何か言った？』


沖田「いーや、別に？」


A『そうなの？』




ぼそりといった、可愛いというセリフは聞かれたくないし教えたくない。


そう思ったから、適当にはぐらかして、不思議そうな表情をAを見る。


どんな表情をしても可愛いって思う俺は、きっとAのことが好きなんだろうな。


……今、俺なんっつった？？


Aのことが、好き？？



沖田「そんな、まさか。」

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