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貴方side
結局夜中は何も起こらず、安心して朝まで寝ることが出来た。
莉久くんとリビングで語り明かすような形にはなってしまったけど、久しぶりに楽しく話せて良かったなんて思ってしまう。
『今日はありがと!』
莉「うん、…学校って行く?」
『私が"いつも"を続けなかったら、誰かが折れちゃうかもしれないって思うから』
莉「!そっか。また後で!」
見えなくなるところまで手を振り終えると、
ふぁあっと1回大きくあくびが出て、手を絡ませ上にグッと伸びるとやる気が出たのかパンと音を鳴らして、支度の準備に取り掛かった。
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『おはよ、さとにぃ』
さ「おはyって、お前…どうしたんだよ、?」
私は目が腫れていたらしい。色々あったから、それで誤魔化すことが出来たが、腫れた理由は父の件のせいだろう。
さ「何かあったら本当に言ってくれよ?心配だから…それに一応彼氏ですから?」
なんて少し照れながら疑問形になっているさとにぃを少し笑いながら見ていた。
〜
学校に着くと、少し5組の前が騒がしい。なんだなんだ?と声がする方に目を向ける
『(あぁ…ころんくんのことか……)』
いつも騒がしい、クラスのムードメーカー的存在であったころんくんが休んでいるらしい。
あんなことがあったのだから、休んでいるのは当たり前なのかもしれない。
莉「A!おはよ、来てくれてありがと(ボソッ)」
『大丈夫だよ、それよりも…』
ところんくんの方に視線を向けると、察したのかふるふると首を横に振った。
莉「俺が出る幕じゃない。俺が行ったところで解決なんてしないでしょ?」
さすが友達と言うべきか、私なら声をかけに行ってた気がする。行ってもどうにもならないのにね?
『そう、だね。クラス行こっか』
そう言って並んで2人クラスの扉を開け、今日が始まったことを感じた。
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叶乃(プロフ) - テストファイト!私もあと1ヶ月しかない…! (2023年2月4日 23時) (レス) @page21 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 遅くなったけど、続編おめでとう!これからも頑張ってね! (2023年2月1日 12時) (レス) @page12 id: 2feb4c0bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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