あいつ何系なの！？【桃】4

クソ教師 ページ6

貴方side


『…チッ』

こ「舌打ちすんな」

先「静かにやれ」



いやいや、だってさ…？


これ以上真剣な空気になったことがないくらいの静かさ。

ころんがここまで真剣に机に向かっているのは初めて見た。


(いおーちゃんまで死にそうじゃん…)



遡ること、20分前────



『「は？」』

先「まぁ決定事項だからな」


素っ頓狂な声をあげる私たちに、当たり前だとでも言いたげな教師を前にする。

絶望している後輩を横に私たちはガチギレだ。


今日のドキドキは、"暑さ"のせいだったのだろう…今日は猛暑日と言われるほどである

そして、…



『なんでクーラーつけちゃダメなの！？』

先「怠けるからだとよ」

こ「は？何？僕たち熱中症で殺したいの？」


こんな近代社会でまだ、クーラーをつけずに補習をやるつもりなのか…？

アホとしか言いようがない


先「まぁ、早くやれば倒れずに涼めるぞ」

『このプリントの量見てから言えや』

瑞「…私、オワッタ」

こ「クソ教師め」


補習を受ける前のテストを赤点回避すれば、こんなことには…

1人100枚なんて馬鹿げてる。


先「今日終わらなかったら、また来ることになるからなー」

『は！？これ以上夏休みを無駄する訳ないだろ』

先「したくないなら頑張るしかねぇわな」



クソ教師め。わかった…やってやる！……そう意気込んだはず。




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表紙が完成しました。

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