あいつ何系なの！？【桃】4

今年も…始まった ページ5

貴方side


いつも通りの暑い夏の日。

そんな中学校にむかう私は、いつも胸の中がドキドキ。


あぁ、今日もいるかな？なんて君の妄想ばかり───


教室の前で深呼吸して、静かに扉を開けると窓の外をぼんやりと眺めている君がいて…私は君の横顔に思わずキュンときっ



こ「なにしてんのそんなところで」

『私の少女漫画キュンキュントキメキ主人公ごっこ返せ』


こんなにヒロイン頑張ってたのに……クソ野郎め。

乙女心をわかっていない凡人には本当に傷つく。せっかくヒロインと王子様のポジにしてあげたのに。



先「よし、揃ったな」

『当たり前だってくらい私ところんしかいない…っ』

先「そうだ、今年もなと言いたいところだが…苦しいことに他学年でもう一人くることになってる」



他学年…？生徒会長では無いだろうし、るぅとくんも杏も頭いいし…



瑞「すみません、遅れました！」

『いおーちゃん！？』

瑞「先輩！？」



いや…頭悪かったんだね。確かにあのメルヘンさだとあるかもなぁ…

数々の男を落としてきた、と勘違いしている頭だろうし


瑞「！？ころん、先輩…」

こ「あっ、」



流石に私のいじめのことをころんには言っていない。

好きなやつにいじめをしてた、なんてことバレたら…ってね


まぁ……多分ころんにはもう勘づかれてる気がするけど…それは言わないでおこうか。

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