あいつ何系なの！？【桃】4

甘々？ ページ32

貴方side

『…そ』
こ「帰ろ」

一緒に帰ろうって並んで歩くくせして何も会話は無い。そのままの足で家に着いてしまった私は、「また、」と言ってころんと別れた。


『逃がす気、ね』

悩みとか裏を抱えてない人間なんていないでしょ？誰にでも秘密の一つや二つある。
それを全てさらけ出してまで他人に受けいれて欲しい、なんて思わない。

それが出来る人間でもない。


『私には無理だよ』

あの人たちと同じようにはなりたくない。



〜

ころんとはあれから何も無い。
普通に話してるだけで、近づきも遠のきもしない。ただの友達。


杏「海さんさぁ…水色のお猿さんと戯れるのもいいけどね？」

『どこが戯れてんだ』
杏「そのひっつき虫が見えないの ？？」

ころんが後ろから抱きつくように私の肩の上から顔を出し腕と足を巻き付けている。
それを呆れたように見つめた杏は、はぁ、とため息を吐いた。


杏「あんたらちょっと前まで普通だったのにいつからそんな甘々に、、」
こ「へっ」
杏「うざ」

さ「何やってんだお前ら」


喋らなくはなったけど距離は近くなりました。

新作短編→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す