あいつ何系なの！？【桃】4

失恋系 ページ20

さとみside


「秘密」 なんて笑ったくせに、多分本当は笑えてない。そのあとの海の顔は、何故かひきつっていて…

勉強の雰囲気なんて消え去った空間に静かに俺の声は響いた。


さ「じゃあ、……ごめんだけど帰るわ」

『…また。あっそれと』




最悪であり、最高な日。
こんな日が続くなんて耐えられるわけが無いだろう





『私、ころんと付き合うことにした』






俺のファーストキスと、
甘い失恋の日。

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やっっっばい。
え、私さとみのキスしたの！？好きな人と！？

もう人には何も求めないはずだったのに……まじかぁ。


さとみが帰ったあと、お風呂を沸かすとドタバタとお風呂に入る。
必然的に赤くなる顔をいつまでも抑えてられなかった。

浴槽の中でバシャバシャと水が飛び散る様子を呆然と眺めながら、「好き」という2文字を噛み締める。


『え、てか私、ころんと付き合ったのにさとみが好きで……でそのさとみとキスするって何事よ』



よく良く考えれば、ヤベェやつでは？、よくよく考えなくてもヤバいやつだけども。

今回の件、無しにしてくれたけどそれはそれで悲しい。


私めんどくさっ！！
というか、何かを忘れているような……？







『あっ、宿題』

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