9話 ページ10
金曜日のスリザリンの一年生は何やらソワソワしていた。それもそのはず、今日はスリザリンの寮監セブルス･スネイプが担当する魔法薬学の授業なのだ。
噂によればだが、彼は少々スリザリンを贔屓する癖があるらしい。他寮から嫌われる理由が充分と言っていい程に分かる。
「今日の授業は魔法薬学、まぁこの授業なら心配ないわ｣
パンジーの反応のようにやはり魔法薬学の授業はスリザリン生には有利なものらしい。
『確かグリフィンドールとの合同授業ね』
「あの寮と合同授業なんて学校も馬鹿なこと考えるわよね｣
スリザリンとグリフィンドールはいわば犬猿の仲だ。
特に純血主義一族の多くはグリフィンドールのことを一番嫌う。
その理由は創立者の対立にあるそうで。
その話なら何かで読んだことがある。なんだったっけな。
.
魔法薬学の授業は地下牢で行われる。
私とパンジーが教室に着くと既に生徒の半分は席に座っていた。私たちはスリザリン生が固まって座っている辺りに腰を下ろす。
しばらくすると先生が現れ、出席を取り、クラスの生徒を見渡した。
｢このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ｣
先生が話し始めるとクラスの集中力は先生の喋る一言も聞きのがさないような雰囲気だった。
スネイプ先生の大演説のあとはクラスが一層静かになる。先生達の中にはクラスを何もしなくても黙らせる能力を持ってる人も居るみたいだ。
すると突然クラス中に｢ポッター！｣と呼ぶ声が響いた。
｢アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか？｣
いきなりの質問にポッターも周りの人も驚いて居るみたいだった。もちろん私もその一人。
「わかりません｣
ポッターの回答にスネイプが口元でせせ笑う。
「もう一つ聞こう。ベゾアール石を見つけるとしたらどこを探すかね？｣
隣でドラコとクラッブ、ゴイルが身をよじって笑っているのが視界に入る。
さすがにここまで来ると何か彼に恨みでもあるのでは、と疑いたくなってしまう。
「わかりません｣
「モンクスフードとウルフスベーンの違いはなんだね？｣
後ろでガタッと音がした。
誰かが椅子から立ち上がり思いっきり手を伸ばしているのだろう。
「わかりません｣
ポッターの返答に先生の表情はどこかしら満足そうだった。
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lkwisterven - みかーんさん» 変人だと思われないよう気をつけてくださいな (2019年10月14日 2時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ありがとうございます、、ハリーとの絡みで発狂しときます() (2019年8月23日 19時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ハリー落ちの無さにいつも絶望してるのでお願いしたいですむしろ全員オチでも全然見ます(私2推しがセドリックで..w) (2019年8月18日 7時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
月輝 ひのか(プロフ) - みかーんさん» ありがとうございます！ボチボチ頑張って行こうと思います笑 主も結構ハリー好きなのでオチどうしようかなぁ、って思ってるんです。もう全員オチにしようかn(((殴っ (2019年8月16日 11時) (レス) id: 461cc503e4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - 次回も楽しみにしてます是非ともオチをハリーに.. (2019年8月16日 8時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月輝ひのか | 作成日時：2019年5月12日 21時
