34話 ページ35
そもそも彼女ってどんな子なんだ？
そう思って、もう一度彼女のことを見つめる。
言葉にするのはとても難しいけど、今の彼女は出会った時とは明らかに違う。なんというか、雰囲気が。
お淑やかから元気に､､､とでも言うのだろうか。
「この間スリザリンの子達が話してるの聞こえたよ。
リリアが最近おかしいって。
やたらと一人で行動したがるし、終いには周りに対する態度も変わってきたって。何かあったなら話聞くよ？｣
『そう。でも喧嘩なんてほどのことじゃないわ､､､』
じっと手に持っていたゴブレットの中を見つめる。
そんなこと言われたら余計に分からなくなっちゃうじゃないか。
『ただ少し悩んでるだけなの。自分でも自分のことが分からないなって』
自分らしく、とか。自分ことは自分で、とか。
言葉にするのは簡単でもいざそれを実行しようとするとそれがいつも上手くいくとは限らない。
『私、本当にこれで良かったのかな』
辛くて溜め込んで胸の奥がモヤモヤする。
こんな感覚どっかで感じたことはあったけれどなんだっけ。
なんか上手く表現ができない。
『とにかくよく分からないの。こんなの初めてだから』
「簡単な話だと思うけどなぁ｣
『え？』
一瞬微笑んだ彼女の顔には嘘の文字はない。
自然と惹き付けられるかのように目が離せなかった。
「私だって少し不安だったよ。ここに来るまではどうやって人と関わればいいか全然わかんなかったから、尚更。でもね、自分らしくいられる居場所は自然と現れるものだよ。
だから、そんなに考え込まないで。
悩んだ時は誰かに話すのが一番！
リリアにはその相手、ちゃんといるでしょう？｣
そう言われて自分の頭に浮かぶ何人かの顔。
「それに、自分らしさって演じたりするものじゃなくて自然に出てくるものなんだよ。だから悩まなくてもいつも通り過ごしてればきっと大丈夫｣
自然と満たされるような気持ちでいっぱいになった。
『そうね、ありがとう』
そう返事を返すとアリナは嬉しそうな表情をしてから「そろそろ行くね｣と席を立った。
少しだけアリナのことを知れた気がする。
その後ろ姿を見つめていると突然彼女は振り返っていつもの笑顔でこう言った。
「＿＿＿＿ マルフォイと仲直りできるといいね！｣
やっぱり前言撤回。
彼女のことを知るにはもう少し時間が必要みたいだ。
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lkwisterven - みかーんさん» 変人だと思われないよう気をつけてくださいな (2019年10月14日 2時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ありがとうございます、、ハリーとの絡みで発狂しときます() (2019年8月23日 19時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ハリー落ちの無さにいつも絶望してるのでお願いしたいですむしろ全員オチでも全然見ます(私2推しがセドリックで..w) (2019年8月18日 7時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
月輝 ひのか(プロフ) - みかーんさん» ありがとうございます！ボチボチ頑張って行こうと思います笑 主も結構ハリー好きなのでオチどうしようかなぁ、って思ってるんです。もう全員オチにしようかn(((殴っ (2019年8月16日 11時) (レス) id: 461cc503e4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - 次回も楽しみにしてます是非ともオチをハリーに.. (2019年8月16日 8時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月輝ひのか | 作成日時：2019年5月12日 21時
