32話 ページ33
.
「どうしてだい？｣
ドラコはさっきまでの表情を一気に曇らせる。
『だって、私には関係ない話じゃない。
ドラコはあの三人こと恨んでるかもしれないけど、私は何もないもの。ハロウィーンの時は不可抗力だったけど､､､』
私がそう言えばドラコの表情は更に険しくなる。
「でも君だってここ最近探ってたじゃないか。
今更お人好しぶったって何もいいこともないと思うけどね。
､､､それともなんだ？君、ポッター達とグルなのかい｣
吐き捨てるように言うドラコの言葉に気持ちが抑えられなくなる。
それなら、あなたの言動には何の意味があるの､､､？
私は思っきりテーブルを叩いて、立ち上がった。
『ドラコには関係のないことでしょ！』
人聞きの悪い言い方しないでちょうだい。
大体、少し前まではポッターが同級生だって聞いて喜んでたのに、最近はあの三人関係なく何かにつけて人を嘲笑って。
こんなんだからスリザリンが悪く言われるのよ､と。
ドラコと止まりそうにない自分の言葉から逃げるように部屋に駆け込んだ。
今のは自分に非があったのに。
それなのに思いっきり怒鳴ってしまった。
自分でも状況が飲み込めず、そのままベッドに倒れ込んだ。
─────────
────
ドラコ side
いきなり過ぎて何がなんだか理解出来なかった。
「だからスリザリンが悪く言われる？｣
そんなの今に始まった話じゃない。ずっと昔からの話だ。
それにおかしいのはリリアの方だ。
やたらとポッター達と仲良さそうにして、仕舞いには僕がポッターと同級生なのを喜んでた？
あの僕がポッターの入学を？
全く僕には理解が出来なかった。
「あらドラコ、なにかあったの？｣
たまたま談話室に戻って来たパーキーソンに話しかけられる。「あぁ、ちょっとな｣とはぐらかせば隣に座ってきた。
「そう言えば、最近リリアの様子おかしくない？｣
僕が「え？｣と返すとパーキーソンは更に距離を詰める。
「さっきだってそうよ。いきなり戻って来たかと思えば思いっきりローブを投げ捨ててベッドに潜ったのよ？
それに最後は、やたらと一人で行動したがるし､､､｣
それ以降の彼女の話は僕の耳には半分も入って来なかった。
そう言えば僕、リリアのことそんなに知らないよな､､､
「パーキーソン、僕はもう寝るよ｣
「そう、おやすみなさい｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lkwisterven - みかーんさん» 変人だと思われないよう気をつけてくださいな (2019年10月14日 2時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ありがとうございます、、ハリーとの絡みで発狂しときます() (2019年8月23日 19時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ハリー落ちの無さにいつも絶望してるのでお願いしたいですむしろ全員オチでも全然見ます(私2推しがセドリックで..w) (2019年8月18日 7時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
月輝 ひのか(プロフ) - みかーんさん» ありがとうございます！ボチボチ頑張って行こうと思います笑 主も結構ハリー好きなのでオチどうしようかなぁ、って思ってるんです。もう全員オチにしようかn(((殴っ (2019年8月16日 11時) (レス) id: 461cc503e4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - 次回も楽しみにしてます是非ともオチをハリーに.. (2019年8月16日 8時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月輝ひのか | 作成日時：2019年5月12日 21時
