25話 ページ26
場所は変わってホグワーツの図書館。
ホグワーツの図書館は私の好きな場所の一つだ。
ここの本の多さと種類にはとても興味が惹かれる。
折角なら、ずっと読みたかったシリーズでも探してみよう。
『よしっ、届いたわ､､､ってうわっ！』
惹き付けられるように棚の一番上に乗っている本をとろうとするが、見事に踏み台から足を踏み外し、バランスを崩す。そして尻もちを着くように体を床に打ち付けた。
その反動で棚から本が数冊落ちてくる。
ぶつかると思い目を瞑ったが、落ちてこない。
「大丈夫？」
恐る恐る目を開くと誰かが心配そうな表情で私のことを見ていた。片手には自分が取り損ねた本が握られている。
『あ、ありがとうございます。えっと､､､』
「あぁ、ごめん。セドリック･ディゴリーだよ。君は？｣
『リリア･ウィリバートです』
ローブの色を確認すると黄色だったので、アリナと同じハッフルパフだ。身長から見て学年は三、四年生辺りだろう。
「それにしてもクリスマス休暇近くなのに、勉強熱心だね。本数多いし運ぶの手伝うよ。スリザリン寮ならハッフルパフ寮と同じ地下だし｣
『わざわざ、ありがとうございます。私、クリスマス休暇はホグワーツに残るんです』
「へぇ、そうなんだ。そういえばアリナも残るって言ってたな｣
彼女の名前が出てきて少し驚く。
同じハッフルパフなら知っててもおかしくないのだが、そのまま咄嗟に聞いてしまった。
『アリナって、もしかして一年のアリナ･スタリップ？』
「そうだけど､､､って君のことか！アリナの言ってた美人で美声のスリザリン生って」
『､､､はい？』
パンジー以来の衝撃だった。
入学当初から彼女のものだ、と公表されたように一度切りしか会っていない相手にそんな風に自分のことを広められているのはさすがに驚いた。
「確かに綺麗な顔と声してるね」
『ふふ、ありがとうございます。先輩の方が顔整ってると思いますし、素敵な声だと思いますよ』
「あはは、君お世辞上手いね」
『アリナ』という共通の知り合いがいたお陰で気まずい空気にならずに地下まで来ることができた。
アリナには今度お礼でも伝えよう。
､､､まぁ、いつ会えるかすら分からないのだけど
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lkwisterven - みかーんさん» 変人だと思われないよう気をつけてくださいな (2019年10月14日 2時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ありがとうございます、、ハリーとの絡みで発狂しときます() (2019年8月23日 19時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ハリー落ちの無さにいつも絶望してるのでお願いしたいですむしろ全員オチでも全然見ます(私2推しがセドリックで..w) (2019年8月18日 7時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
月輝 ひのか(プロフ) - みかーんさん» ありがとうございます！ボチボチ頑張って行こうと思います笑 主も結構ハリー好きなのでオチどうしようかなぁ、って思ってるんです。もう全員オチにしようかn(((殴っ (2019年8月16日 11時) (レス) id: 461cc503e4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - 次回も楽しみにしてます是非ともオチをハリーに.. (2019年8月16日 8時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月輝ひのか | 作成日時：2019年5月12日 21時
