2話 ページ3
.
『ローブ買うだけでもなんだかワクワクしちゃうわね』
「お子様だな｣
『ドラコにだけには言われたくないわ』
「なっ､､､！｣
会話の内容がどうでもよくなってきた頃、隣に黒い髪に緑の目をした眼鏡の少年が入って来た。
マダム･マルキンはその少年をドラコの隣の踏み台に立たせ採寸をはじめる。
「やあ、君もホグワーツかい？｣
「うん｣
「僕の父は隣で教科書を買ってるし、母はその先で杖をみてる。君クィディッチはやるの？｣
「ううん｣
少し面倒くさそうに返事をする彼にドラコは気にもせずに質問を続ける。
「君はどの寮に入るのかもう知ってるの？｣
「ううん｣
「僕はスリザリンに決まってるよ。家族が皆そうなんだから､､､ハッフルパフなんかに入ってみろよ。僕なら退学するな。そうだろう？｣
『､､､』
ドラコの発言は時より他人を侮辱するようなこともあるのは昔からのことだ。もう慣れたといえば慣れたのだが正直やめて欲しい 。
『そうかしら？私はハッフルパフでもいいわ。劣等生が多いなんて言うけど、実際は心の優しい持ち主が入れる寮なんだもの』
「へぇ､､､｣
フォローのつもりだったのだがあの様子だとあまり魔法界のことについて詳しいようでは無かった。
それでもドラコはその子に話し続ける。
もう一度言っておこう、本当に辞めて欲しい。
「君の両親も僕らと同族なんだろう？｣
「魔法使いと魔女だよ。そういう意味で聞いてるんなら｣
相手の子もどこか苛立っているようだった。この子の味方になろうと思った訳ではないが今は何となく気持ちがわかる気がする。
「他の連中は入学させるべきじゃないと思う。そう思わないか？入学は昔からの魔法使いの名門家族に限るべきだと思うよ。君、家族の姓はなんていうの？｣
丁度その時タイミングよくマダム･マルキンが、
｢さぁ、終わりましたよ、お嬢ちゃん、坊ちゃん｣
と言ってくれた。
ドラコは男の子に軽く挨拶をしてそそくさ出て行き、私も後を追うように歩こうとしたが足を止め、男の子の方に向き直る。
『私、リリア･ウィリバート。彼はその、特別悪気があった訳じゃないのよ。ただ少し偏った考え方をしてるだけなの。ごめんなさいね』
『それじゃあ、またホグワーツで』
それだけ伝えて私は店を出る。
そして少し先にいるドラコを追いかけた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lkwisterven - みかーんさん» 変人だと思われないよう気をつけてくださいな (2019年10月14日 2時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ありがとうございます、、ハリーとの絡みで発狂しときます() (2019年8月23日 19時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ハリー落ちの無さにいつも絶望してるのでお願いしたいですむしろ全員オチでも全然見ます(私2推しがセドリックで..w) (2019年8月18日 7時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
月輝 ひのか(プロフ) - みかーんさん» ありがとうございます！ボチボチ頑張って行こうと思います笑 主も結構ハリー好きなのでオチどうしようかなぁ、って思ってるんです。もう全員オチにしようかn(((殴っ (2019年8月16日 11時) (レス) id: 461cc503e4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - 次回も楽しみにしてます是非ともオチをハリーに.. (2019年8月16日 8時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月輝ひのか | 作成日時：2019年5月12日 21時
