18話 ページ19
グレンジャーがいると思われる個室に来てみたは良いものの何も考えずに来てしまった自分に頭を抱えていた。
頭を抱えるも何もそのまま引き返してしまえば良いのだが、それはどうしても自分のプライドが許さない。
というか少しトラウマに近いのだろうか。
一人で苦しまれる、ということに。
とりあえず話しかけてみるのが一番だと思い、ドアを三回程ノックした。
数秒経って声が返ってくる。
その声はどこか涙ぐんでいた。
｢だれ？｣
『同学年のリリア･ウィリバートよ。ご友人があなたのこと探してたわ。行かなくていいの？』
｢行かないわ。だって私に友達なんていないもの。
きっと探してたんじゃなくて話の種にでもしてたんじゃないの？｣
先程よりも芯のある声でそう返事を返される。
｢それに、何故あなたみたいな人が私の事を呼びに来るの？もしかして私のこと笑いに来､､｢それは違うわ」え」
『こういう時、なんて言葉をかければいいか分からないのだけど。一人で居るよりも、誰かといた方がいいんじゃないかと思って』
｢それってどういう､､､｣
私は彼女のいる個室のドアに寄っかかるようにして話を続ける。
『私にはそういう感情、分からないから。
時間が経てば解決することもあるでしょうけど。
でも、あなたの事を想っている人きっと心配するわ』
＿＿＿例えば家族とか。
それだけ言って私は黙って座り込んだ。
自分でも驚くほど小さくて勢いのない声だった。
「随分自分勝手ね｣
『あんなこと言われて放っておく方がおかしいわ』
でもそんな声はその時だけで、後から出てくるものはいつもと何ら変わりないものだった。
「ふふっ、何だか貴方のことは嫌いじゃないかも」
『それなら良かった』
＿＿＿ 少し時間が経った。
会話も安定してきて、そろそろ出てくるだろうと思ったその時、廊下の向こう側から何やら大きな音が聞こえた。
嫌な予感がしたのか無意識に胸ポケットから杖を取り出す。
『､､､ｯ！』
想定外の出来事に唖然とする。
何故トロールがこんなところに､､､？
「なに？何かあったの？｣
運悪くグレンジャーがドアを開けて出てきてしまう。
『直ぐに中に戻って、はやく！』
叫んで戻るように促したが、彼女はその場から動くことなくトロールだけをじっと見つめている。
何が『今日はいい日になりそうだ』だ。
今朝の自分の神経を思わず憎んだ。
．
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lkwisterven - みかーんさん» 変人だと思われないよう気をつけてくださいな (2019年10月14日 2時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ありがとうございます、、ハリーとの絡みで発狂しときます() (2019年8月23日 19時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ハリー落ちの無さにいつも絶望してるのでお願いしたいですむしろ全員オチでも全然見ます(私2推しがセドリックで..w) (2019年8月18日 7時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
月輝 ひのか(プロフ) - みかーんさん» ありがとうございます！ボチボチ頑張って行こうと思います笑 主も結構ハリー好きなのでオチどうしようかなぁ、って思ってるんです。もう全員オチにしようかn(((殴っ (2019年8月16日 11時) (レス) id: 461cc503e4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - 次回も楽しみにしてます是非ともオチをハリーに.. (2019年8月16日 8時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月輝ひのか | 作成日時：2019年5月12日 21時
