4話 ページ5
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キングズ･クロス駅はマグルの連中も多く人でごった返していた。私と母は今、9番線と10番線の間にいる。
『お母様、9と3/4番線ってどこにあるんです？』
「そうね。口で説明するより、行って見た方が早いかしら｣
足を止めて周りを見渡す私とは反対に、足を進める母の後ろを私は追いかけた。
そして止まったかと思えば目の前はただのレンガの柱。
なぜここで止まったのか、と私は首を傾げる。
「さぁ、ここよ！｣
どうやらここで合っているらしい。
少々戸惑っていると母は私を後ろから包むようにしてカートを押し始めた。
突然のことに驚いて母の方を見る。
その時の母の表情といったら、それは見たこともないくらい楽しそうで綺麗だった。
その表情をじっと見つめていると気がつけば目の前は柱。
衝撃を避けるように目を瞑ったのだが驚くことに柱にぶつかることはなく、見事に通り抜けた。
ゆっくり目を開ければ目の前には紅色の蒸気機関車が停車していた。振り返ると改札口の所に9と3/4番線と書いてある鉄のアーチがみえる。
確かに口で説明するより早いかもしれない。
『お母様、私､､､』
＿＿＿言葉を続けようとした。そう、続けようとした。
しかし、懐かしむようにその場を見つめる母の様子に言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
『､､､お母様？』
｢あぁごめんなさい。少し懐かしかったから、つい｣
『お母様もホグワーツの卒業生ですもんね』
｢えぇそうよ。あなたもきっとあの場所を気に入るわ｣
母と別れた後、私は空いた席を探して車両に乗り込んだ。
一人だけしか居ないコンパートメントをみつけたのでそこに一緒にさせてもらう。
しばらくすると汽車が動き出し、母の姿は見えなくなった。
「ねぇねえ｣
突然、同じコンパーメントにいる子に声をかけられた。
身長からみて多分同い年くらいの女の子だ。
ブロンドベージュのカールがかったセミロングヘアはいかにも優しそうな雰囲気を漂わせている。
『何かしら？』
｢せっかくだからお名前聞きたいなって｣
少し照れくさそうにそう言う彼女。
私は一度軽く息を吐いてから彼女の方を見る。
『そうよね、私はリリアよ。リリア･ウィリバート』
そう言って少し微笑むと、彼女は一度目を見開いてから小さく咳払いをし、さっきよりも明るい表情で口を開いた。
「私は、アリナ･スタリップ！よろしくね、リリア！｣
『えぇ、よろしくね』
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lkwisterven - みかーんさん» 変人だと思われないよう気をつけてくださいな (2019年10月14日 2時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ありがとうございます、、ハリーとの絡みで発狂しときます() (2019年8月23日 19時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - ハリー落ちの無さにいつも絶望してるのでお願いしたいですむしろ全員オチでも全然見ます(私2推しがセドリックで..w) (2019年8月18日 7時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
月輝 ひのか(プロフ) - みかーんさん» ありがとうございます！ボチボチ頑張って行こうと思います笑 主も結構ハリー好きなのでオチどうしようかなぁ、って思ってるんです。もう全員オチにしようかn(((殴っ (2019年8月16日 11時) (レス) id: 461cc503e4 (このIDを非表示/違反報告)
みかーん(プロフ) - 次回も楽しみにしてます是非ともオチをハリーに.. (2019年8月16日 8時) (レス) id: a1d3a60057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月輝ひのか | 作成日時：2019年5月12日 21時
