すべての出会いは卓球で。 (ページ1)

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僕と君の出会いは区総体だった。

僕は駒ヶ林(こまがばやし

男子卓球部部長を勤めていた。

団体戦の状況は2勝2杯…

勝負は俺たちにかかっていた。

ででも、相手は見た目に増して強かった。

スマッシュを打たれ、少し諦めそうになっていた。

いや、諦めていた。

でも運良くその球は外れて一直線に僕の後ろへと飛んでいった。

そして後ろで俺に背を向けて座っていた女の子のゼッケンの『徳部』の文字にぶち当たった。

徳部｢いっって!!!だ…｣

その子はとても色気のない声を上げて立ち上がった。

僕｢すみませっ！ありがt…｣

球を受け取ろうと手を出すが徳部さんは一向に返そうとしない。

徳部｢……おにーさん、負けとるんやろ？

弥愛が代わりに出てあげましょうか～？｣

と言って微笑んだ。

僕｢いや、なんでやねん！

………あっ！やってもた…つい、ごめんなさい…｣

徳部｢いや！全然!!!弥あたっ当たったのが少しイラついたので…w

頑張ってくださいね！応援してます～♪

あ、でも丸山男子には勝ったらちょっと怨むかも…｣

とかぶつぶつ言いながら球を返してくれた。

徳部さんが握っていた球から僕に徳部さんの熱が伝わってくる。

それたそれだけでさっきと打って変わってとても前向きに試合ができた。

結果は逆転勝ち！

これも、徳部さんのおかげかな…？

そー思い、後ろを振り返ってみた。

徳部さんは、

ポニーテールにした長い髪を揺らしながら頑張ってピン球を追いかけていた。

あんなに小さい体からあんな威力のある球が打てるのがすごく不だった。

徳部｢よーよーよー!!!しゃゃやや!!!｣

と相手の目をしっかり見ながらいかくするように叫ぶ少し怖い徳部さんと

素直に嬉しいのか振り返って友達にピースをする徳部さんを見て…

顔が熱くなっる感覚を覚えた。