episode4 ページ6
今日は非番。
まぁ総悟と近藤さんが溜めた仕事があるから、いつもと変わらないのだが。
「副長様、お疲れのようですが…
仕事手伝いましょうか?」
隣にいたAが心配そうに俺を見る。
「いや、今日は大丈夫だ。そんなに多くもねェしな…それよりA、お前こそなんか顔赤くねーか?」
Aの白い肌が、今日はなぜか紅く染まっている。
「大丈夫か?熱でもあるんじゃねーの」
そう言いながらAの額に手を当てると__
「っ!?お前…風邪か!?クソみたいに熱あるじゃねーか!」
「いえ…大丈夫です。副長様に心配をお掛けするわけにはいきませんし…」
ドサッ
Aが倒れ込む。その息遣いは荒く、ハァハァと苦しそうな呼吸を繰り返している。
「A!?」
俺は急いでAを抱き抱える。
その時、俺の焦った声を聞きつけたのか
総悟と山崎が慌てた様子で走ってきた。
「副長、どうしたんですかっ…って
Aさん!?」
「ンなことどうでもいいんだよ山崎!
早く布団敷け!あと体温計と薬持って来い!」
「あっ、ハイ!」
ドタバタと走っていく山崎。
「土方さん、こいつ…ヤベェんじゃないですかィ?」
珍しく総悟までが、Aを心配している。
「総悟、とりあえず医者呼んでくれ!」
「りょーかい」
素早く携帯を手にする総悟。
「バカ…無理し過ぎなんだよ…」
俺はAの真っ赤な顔を見て呟いた。
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作者名:祐衣ヾ(*ΦωΦ)ノ土方love | 作成日時:2017年8月3日 15時