16話 ページ17
side os
Aの肌が触れているところが熱い。
…Aが逆上せていて良かった。
たぶん、今俺は酷い顔をしているから。
「Aは、誰よりも努力しとうよ。だから、脆くていつ消えるか分からへん。それが怖いんや。」
目を離したら、はっとした瞬間に消えてしまいそうで。
俺は、全てを投げ出してでもAに愛をあげたかった。
愛をあげて、俺らから離れられないようにしたかった。
Aは何よりも俺らを。
愛してくれた。
守ってくれた。
何かを、犠牲にしてでも。
それなのに、俺らはそれを何一つ返せていない。
Aは何も思っていないだろうけど、俺はそれが嫌だ。
貸しを作り続けるのは、俺の質にあってない。
ただ、貸しを返す隙がなくて返せてない。
だから、だから俺らの記念日に返そうと思ってた。
なのに、居なくなるなんて、返せずに終わってしまう。
「ここから居なくならんといてや…。A居らん此処なんて、もう見たくないんや…。」
Aが来る前は殺伐としていて、荒れていた。
いつも何処からか怒号が響き、壁が壊れる音がしていた。
でも、Aが来てから変わった。
みんなAの虜になって、Aに嫌われることはあまりしなくなった。
…もちろんするときはするが。
もう、昔のようなここには戻りたくない。
今の方が、俺は何倍も好きだから。
だから、今のここを作ってくれたAを手放したくない。
手放したら、もう一生取り戻せない気がしてならない。
愛している人に、一生会えないなんて俺には耐えきれない。
「なぁA、俺らから…。俺から離れんといてや。Aの欲しいもの全部あげるから、離れんといて。お願いやから…。」
『ん…。』
Aは自分の頬に置かれた俺の手に自分の手を重ねた。
それがしっかりとAの存在がここにあることを表していて、安心した。
「好き、好き好き、大好き…。俺のこと、しっかり見て…？」
そう言って噛みつくようにAの唇に唇を重ねた。
深くて、長いキス。
離れたくない、離したくない。
歯並びをなぞって、舌を絡めてたり、舌を吸ってみたり。
ビクビクとしているAが何よりも愛おしい。
唇の隙間から漏れる息も、それとともに出てくる可愛らしい声も、全て愛おしい。
「っは……。…ね、俺のこと好き？」
『んぇ……？ん…、すき…』
「んふ、相思相愛めぅ」
Aの頬をもう一度撫で、Aを横抱きにして上がった。
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かれーるぅ。 - 神作品をありがとうございます！！！！（初コメですすいません）番外編とかないですか！？病帰様！ (7月30日 6時) (
レス) @page25 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜(プロフ) - 三日月さん» 結婚…。それができる歳になっていたら考えましょうかね。作品を見てくださりありがとうございます。頑張ります (2022年5月1日 19時) (レス) id: 18b1647a7b (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - あっ、、、好きです！結婚してくださ(((((ﾊﾞｶﾔﾛｳ 更新頑張ってください！ (2022年5月1日 19時) (レス) @page17 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜(プロフ) - ちーずたわーさん» 作者なので異論は俺が認めます。俺は、天才ではなく天災です。更新頑張ります (2022年3月19日 9時) (レス) id: 18b1647a7b (このIDを非表示/違反報告)
ちーずたわー - ．．．．．．．．．．天才ですか？天才だわ。天才ですね。←異論は認めません←調子乗りましたすみません。更新頑張って下さいm(_ _)m (2022年3月19日 0時) (レス) @page4 id: be110f4d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病帰-yamiki- | 作成日時：2022年3月18日 5時
