15話 ページ16
side you
『ん…、もうそろそろ出るか。』
俺がそう言って立ち上がろうとすると、湯船の中にあった腕をがっと掴まれた。
os「俺が出るまで出たらアカン言うたやろ？」
…そう言えばそんなことも言われたな。なんて思い、俺は再度肩まで湯船に浸かった。
オスマンが目を少し開いて笑っているのに気づかず、俺は違う考え事に頭を使っていた。
.
.
side os
『オスマ、ン…そろそ、ろ、上がっていいか…？』
「まだ駄目めぅ♡」
逆上せてるのか頬を紅くさせ、目に涙を溜めているAを見てそう言う。
俺の簡単な策に引っ掛かって、ほんまに可愛い。
あんなことで怒ってもないし、Aの笑い声がきけて嬉しいくらいだったのに、声変えただけですぐに騙されるAが可愛くて堪らない。
『あっつ…』
浴槽の縁に顎を乗せ、浴槽から腕をだらしなく出しているAを見て、俺は優越感に浸る。
こんなに弱々しいAは、俺だけが見れればいい。
「A」
『ん…』
「ほんま可愛えなぁ。」
Aの綺麗な黒髪に触れる。
湿っていて少し指に絡みつく髪に愛おしさを覚える。
Aは少し虚ろな目で俺を見た。
そんなAに微笑み、頬を撫でる。
少しふにふにとしている頬に癒やされた。
『んん…』
「んは、可愛え。」
これが元世界一の殺し屋とか思えへんわ。などと思いながら、Aに近づく。
『どぉした…？』
呂律が回っていない舌っ足らずな声に幼いAはどんな子やったのやろうか。と妄想をしながら、Aの目を覗き込む。
少し青みがかった紫色の目にバイオレットサファイアを思い出す。
確か石言葉は、誠実、慈愛、真理、貞操、友情。
"誠実と慈愛"はAに合っていると思う。
真面目で真心のある、という意味の誠実。
慈しみをもって可愛がる、という意味の慈愛。
Aをそっくりそのまま表している言葉のようで、笑みが溢れる。
下の奴らに心無いとか言われとるけど、全然そんなことない。
あいつらはAの内面を知らないだけ。
あいつらに厳しく接するのも、何度も同じことを言うのも、Aの優しさ故。
仲間を、自分を受け入れてくれた優しい奴らを、死なせないために。
「Aは偉いわ。なんでも一人で頑張っとって偉い。誰よりも、何よりも、頑張ってて偉い。」
Aの身体をこっちに向けさせてお互いの額をくっつけた。
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かれーるぅ。 - 神作品をありがとうございます！！！！（初コメですすいません）番外編とかないですか！？病帰様！ (7月30日 6時) (
レス) @page25 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜(プロフ) - 三日月さん» 結婚…。それができる歳になっていたら考えましょうかね。作品を見てくださりありがとうございます。頑張ります (2022年5月1日 19時) (レス) id: 18b1647a7b (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - あっ、、、好きです！結婚してくださ(((((ﾊﾞｶﾔﾛｳ 更新頑張ってください！ (2022年5月1日 19時) (レス) @page17 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜(プロフ) - ちーずたわーさん» 作者なので異論は俺が認めます。俺は、天才ではなく天災です。更新頑張ります (2022年3月19日 9時) (レス) id: 18b1647a7b (このIDを非表示/違反報告)
ちーずたわー - ．．．．．．．．．．天才ですか？天才だわ。天才ですね。←異論は認めません←調子乗りましたすみません。更新頑張って下さいm(_ _)m (2022年3月19日 0時) (レス) @page4 id: be110f4d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病帰-yamiki- | 作成日時：2022年3月18日 5時
