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車も人も通っていない、夜の住宅街。
そこに私達3人は静かに立っていた。
気まずいわけでもないし、息苦しいわけでもない。
だけど、この空気はどこか苦手だ。
そして、彼女の顔しか見れない私が嫌いだ。
「……よ、久しぶり」
「……久しぶり、おそ松くん」
「いつぶり？」
「2,3週間ぶり、かな…？」
隣から声が聞こえて、そのまま彼女と会話を始める彼。
会話を静かに聞いていれば、最後に不自然な返答が耳に届いた。
2,3週間前…？
……それって、
「Aも、そのくらいぶりだよね」
そうだ、彼女と再会したのもその頃だ。
これはなにかの偶然、か？
この道は、私の家の近くの道路。
彼が私を家まで送ると言ったので、最初は断ったものの意地でも送ると聞かなかったから、
仕方なくお言葉に甘えて送って貰っていた。
……だから、
「……フウカ、さ、家、こっちじゃないよ、ね、？」
「…………うん、そうだよ」
たどたどしくなりつつも、勇気を出してこの前と似たようなことを聞く。
今回ははぐらかさずきちんと答えてくれた。
……でも、逆にそれが私は怖い。
「……じゃあ、なんで、こっちに向かって歩いてたの、？」
「………………用事があったから」
「用事？」
「そう。ただの用事。」
“ただの”という部分がやけに強めに言われて、これ以上聞くな、聞いても意味無い、とでも言われているみたいに感じた。
少し長めの間を作ってから答えているのに、そんな風に言われたら益々気になるじゃない。
でも、もう前みたいにはなりたくなくて、「そうなんだ…」とだけ返しておく。
「2人はなにしてたの？こっちはおそ松くんの家の反対側じゃない。」
「あーまぁ、うん、そうだな」
「……別に、ただ一緒に出かけてただけだよ」
どこに、とまでは言わない。
だって言ったら何されるのか、何を言われるのか、わかったもんじゃないから。
でも本当は、"一緒に出かけてた"ってこと自体も言いたくはなかった。
結局関わってるね…約束忘れてないって言ったのにね……
彼女が今、何を思っているのかわからなくて、顔が見れない。
…って、なに彼女のこと怖がってんだろ。
もう昔みたいなことはしないって約束したのに。
あぁ、ほんと、最低だな、私。
未だにあの過去から抜け出せてなかったんだと、この時改めて深く思い知らされた。
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れな(プロフ) - しっぽうさぎさん» 素敵な感想ありがとうございます！とっても嬉しいお言葉ばかりで…書き手冥利に尽きます´ `* これからもまったり更新ですが最後までよろしくお願いします！高校時代はまだ公式さんから何も言われてなかったので、自由に想像しながら書けてたんですけど…焦ってます；； (2019年2月16日 9時) (
レス) id: f22e3e55d7 (このIDを非表示/違反報告)
しっぽうさぎ - 読み始めた瞬間『あ、この作品好きだ。』と感じました。久々の感覚と、久々に好みな作品を見つけられて最高に嬉しいです。関係無い話ですが、私も前におそ松さんの学生ストーリーの作品を作って、あら公式と違うわとなりました。…共感です。笑 (2019年2月14日 18時) (レス) id: dc9d359d93 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 来夢*ﾟさん» 初めまして。素敵な感想ありがとうございます！キュンとくる内容になってるか微妙だったのでそう言って貰えてとても安心してます。のんびり更新な感じではありますがどうぞ最後までお付き合いよろしくお願いします ^ ^ (2018年5月6日 6時) (レス) id: f22e3e55d7 (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - 初めまして。学生特有の甘酸っぱい恋物語に当方毎回楽しみにしながらキュンキュンさせてもらってます(〃ω〃) これからも頑張ってくださいね。応援してます！ (2018年5月5日 16時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
万珠沙華(プロフ) - レスありがとうございます！！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: a8300dcf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れな | 作成日時：2018年4月19日 19時
