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今日の晩ご飯は何にしようか考えながら帰路に着く。
意外と用事は時間が掛かってしまって、気がつけば空は綺麗な茜色に染まっていた。
まぁでもどうせ、家にはまだ誰も帰ってきてないはずだから気にすることもないのだけれど。
「あ!Aーー!!!」
「ぇ……ブフッ!!」
「会いたかったぁ〜!ミスユーだったよ〜!!」
「ちょ、く、苦し、、」
名前を呼ばれて、
いきなり正面から飛びつかれて、
ギュッと息が止まるほど抱きしめられて、
いろんなことが一気に起こり、今私の頭は少しパニック状態だ。
というか、この人誰なの……
「あ、ごめん!久しぶりに会ったからつい…」
「え、あ、う、ううん、大丈夫、だよ」
「私のことわかる?」
「え?!あ、その、えっと、」
「やっぱりAもそういう反応か〜」と嬉しいのか残念なのか微妙な声色の言葉が響く。
ごめんと謝れば平気だよと言われた。
「中学の頃同じ演劇部だったサザナミだよ!」
「ぁ、もしかして、あのサザナミ?」
「どのサザナミかは知らないけど、多分そのサザナミだと思う!」
「うそ……すごい変わったから全然わからなかった、ごめん、、」
「だから大丈夫だって〜全然気にしてないから!」
学校指定の制服を着て、メイクも少しして、スカートも靴下も短くした、まさにJKの格好をしている彼女は、
私の中学時代の部活仲間だったサザナミフウカだった。
「そういえば、なんでここにいるの?」
「んー……たまたま?」
微妙な答えを返されて「た、たまたま?」と思わず聞き返してしまう。
確かこっちはフウカの家の反対な気が…………
もしかして、フウカ、、、
……いやいやいや、フウカに限ってそれはないよね。
嫌な思考はしたくなくて、小さく頭を横にブンブンと振り今の考えを追い出す。
それを彼女は、コテンと首を左に傾げながら不思議そうに見つめていた。
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れな(プロフ) - しっぽうさぎさん» 素敵な感想ありがとうございます!とっても嬉しいお言葉ばかりで…書き手冥利に尽きます´ `* これからもまったり更新ですが最後までよろしくお願いします!高校時代はまだ公式さんから何も言われてなかったので、自由に想像しながら書けてたんですけど…焦ってます;; (2019年2月16日 9時) (レス) id: f22e3e55d7 (このIDを非表示/違反報告)
しっぽうさぎ - 読み始めた瞬間『あ、この作品好きだ。』と感じました。久々の感覚と、久々に好みな作品を見つけられて最高に嬉しいです。関係無い話ですが、私も前におそ松さんの学生ストーリーの作品を作って、あら公式と違うわとなりました。…共感です。笑 (2019年2月14日 18時) (レス) id: dc9d359d93 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 来夢*゚さん» 初めまして。素敵な感想ありがとうございます!キュンとくる内容になってるか微妙だったのでそう言って貰えてとても安心してます。のんびり更新な感じではありますがどうぞ最後までお付き合いよろしくお願いします ^ ^ (2018年5月6日 6時) (レス) id: f22e3e55d7 (このIDを非表示/違反報告)
来夢*゚(プロフ) - 初めまして。学生特有の甘酸っぱい恋物語に当方毎回楽しみにしながらキュンキュンさせてもらってます(〃ω〃) これからも頑張ってくださいね。応援してます! (2018年5月5日 16時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
万珠沙華(プロフ) - レスありがとうございます!! (2018年4月22日 20時) (レス) id: a8300dcf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れな | 作成日時:2018年4月19日 19時