可愛い幼馴染 ページ45
あの事があって、2日経った。
「A、行ってらっしゃい」
『行ってきます』
お母さんに見送られ、家を出る。
電車に乗る。
電車を降りる。
学校への道を歩く。
教室に入る。
『英子ちゃん、おはよう』
「A…おはよう
髪の毛、切ったんだ…」
『うん、切り替えようと思って』
「なら、轟とは友達としてこれから一緒に居るってことよね？」
『……一緒に居られない』
「え…？」
『私、2ヶ月後、アメリカに行くの。』
「はぁっ！？」
『だから、轟くんと仲良くなったって、轟くんは、すぐ忘れる』
「そんな…なんで急にアメリカなんて……」
『親の転勤だよ。残りの2ヶ月、仲良くしてね』
「あ、当たり前よっ！！」
▼轟side
「焦凍くん、ごめんなさいね…A、スマホ持って行ってなくて、連絡つかないの」
Aのお母さんに謝られた。悪いのは俺なのに。
「いえ…」
「これか夕食、食べるけど…焦凍くん食べていく？」
「いえ…帰ります」
「そう…気を付けてね」
「はい」
Aの家を出る。きっと、どこかで1人泣いているのだろう。いつもだったら、誰よりも先に見つけられるように、走っている。
だが、もうそんな事、俺にする権利は無い。
「ごめん…っ、ごめんなぁっ、」
大切な物は、失ってからしか気付けない
両目から溢れ出る涙
暮れていく夕日
戻りたい。あの女に会わなければ良かった。こんな気持ち知らずに、ずっとAと居られたら
どれだけ幸せだったんだろうか。
けど、最終的にAを追いやったのは、俺だ。
後悔したって、全部自分のせいなんだ
Aは、俺と友達に戻ろうと言った。なら友達から親友、親友から恋人
階段を少しずつ登って、また、Aと一緒に通学路を歩いて、寄り道して、そんな日々を取り戻そう。
両目を強く腕で拭き、家へと帰った。
「おかえり、焦凍……」
「ただいま」
「Aちゃんのお母さんから、何か話聞いた？」
「…？別に何も聞いてない」
「そ、そう、ご飯できてる。」
「ありがとう、手洗ってくる」
「うん」
この時、嫌でも姉さんに何の話か聞いていたら、少しだけでも未来は変わったのかもしれない。
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さくら(プロフ) - warako917さん» ご指摘ありがとうございます。これから作品が良くなるように、参考にしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2019年3月21日 21時) (
レス) id: 590f485546 (このIDを非表示/違反報告)
warako917(プロフ) - 初めまして！話の書き方や原作を崩さないところが好きです！！１つ欠点を挙げるなら改行が多くて少しだけ読みにくいなと思いました！お気に入りに登録させていただきました、もう１つの作品もみてます。応援してます頑張ってください！ (2019年3月13日 22時) (レス) id: 8cd1301237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2019年2月4日 22時
