24. ページ24
・
「あれ、俺寝ちゃってた…?悪ぃ。」
殆どの人が起きて、今は帰りの準備をしている。殆どの人が寝起きだっていうのに、来た時と変わらず賑やかだ。
「そうやで、うらさん!酒飲んでないんやから寝ないでや〜起こすの面倒くさいし、大変なんやで?!」
やっぱり普通だ、坂田くんは今どんな気持ちなんだろう、辛くないのかな。
ずっと考え事をしていたら、誰かに名前を呼ばれた、声のした方を見てみてみると
「まふくん…?どうしたんです。」
何やら心配そうな顔をしているまふくんがいた。
「どうなったんですか、さかたんの件は。」
「…仲直りは、しました、けど…」
前のように仲良くすることは出来ないかもしれない、なんて言えるか。だって本人は気付いてないだろうけど、私と話すとき顔が引きつってる。
何も言えずに数分間沈黙が続くと、痺れを切らしたのか「まあ、詳しい話は後でしましょう。」と、まふくんは言い捨てて、皆のところに戻った。
(なんか、難しい…)
「あの…Aさん。」
また誰かに名前を呼ばれる、誰かと思って振り返ってみると、想像していなかった人が居た。
「…天月さん。」
「さっきは、疑ってすみませんでした…どうしても信じられなくて、さっきまふくんからも聞いたんです…本当にごめんなさい…これからは、僕とも仲良くしてくれませんか…?」
何を言うのかと思ったら、謝ってきた。天月さんにはさっきのこともあってか、あまり好感を持っていないのだ。本当は許したくないけどいつまでも根に持ってるのも変だよね。
「…別に、いいですけど。」
「良かったぁ…宜しくお願いします。」
私は全然良くない、天月さんは上っ面でしか関わってないからそんなに呑気で居られるんだろうけど、私は思い切り関わっちゃってるから逃げることも出来ないし、どうすることも出来ない。
あの時、私が坂田くんをフラないでいたら良かったのかな。でも好きでも無いのに付き合うのは可笑しいし、中途半端は良くない、それこそ坂田くんをもっと傷付けてしまうはず。
(私のやったことは、正解だったのかな。)
よく分からないまま、私は皆のもとへ行った。
787人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴぁ(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2019年1月2日 13時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とてもとかったです! (2018年12月9日 3時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - モモ缶。さん» コメントありがとうございます!さかたん可哀想ですよね私も思いました(おい) 最初は初めからまふくんをデレデレにさせようと思ってたんですけど凄いツンデレな子にしちゃったんですよね…だから最後はデレデレさせておきましたw (2018年11月6日 22時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
モモ缶。(プロフ) - ん、んんん、さかたんは可哀想やけどいい作品でした!まふくんが最初に比べてもうデレッデレですねw (2018年11月5日 23時) (レス) id: 8cb1d9c8ba (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - 夏々さん» おお、歌の内容気付きましたか!ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです! (2018年10月27日 22時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ