玉柱は宵に現れる〈鬼滅の刃〉

11ノ亊~秘宝刀遊戯舞 ページ12

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『玉(ぎょく)の呼吸

零の型 雫星_______________』









女鬼の体は漸次(ぜんじ)と灰化していく


然しこの技は相手の精神力が低下した時のみ


発動される









肆｢未だ……私は………………｣








最後に消えかけた灰砂は星のように輝く







『此の残り星屑は彼女の慚愧(ざんき)

未だ人間として生きたかった……無念よ

まぁどうでもいいのだけれど、』









然して突然と、




残り二人の鬼の術により






蔦(つた)により手首や手足を拘束されていた






そして悠長無く腹に拳を入れる





肋が折れたような音が響く









『………………』








陸｢人間は何故弱い？骨が折れたぐらいで気絶すんなって……これ言いたかっただけな？｣







其の様子を見ていた柱は









宇髄｢派手に拙すぎだ、おい援護を｣






煉獄｢うむ、俺は東側から回るぞ｣








二手に分かれたその時





男の悲鳴が響く









陸｢っがぁっ……(この人間何だ強すぎじゃねぇか、)｣








鬼の腹を腕で貫通させる








『其れは貴様等が弱すぎるから、
それ以外に理由なんて無いわ』









弍｢っち
まぁ雑魚の鬼が死んだ所で俺に何の問題もない……｣









彼女はそっと空を見上げた


深夜を廻っている頃だろうが









『(朝日が顔を出す時間になる……カタをつけるか)』









弍｢瞬殺で殺してやる人間｣









『其の心構えは大事よ、卦度残念……
貴様の願いは叶いそうにない』









すると彼女は目に止まらぬ速さで





右側にいた炎柱である煉獄杏寿郎の刀を




瞬時に盗り






煉獄｢っぬ俺の刀！！｣







槍を投げるように鬼の頸に命中させる









弍｢っァァァ己…………人間……必ず貴様はあの方に…………｣









『燃え灰と還る……下弦と上弦の力の差は歴然
あの方という奴も黙っていないだろう、一気に下弦三匹が死んだ情報など……』









転がり落ちた刀を拾い優しく刃を撫でる








『粗末にして悪かったわ、ほら返す』







煉獄｢肋(あばら)は無事か｣







『ええ我の体内は異常に頑丈よ、何たって宝石を
食しているから……後は呼吸を極めているか』









宇髄｢宝石…………一体お前は何者だ？

派手に鬼を殺して｣









『_____________さて、何者かしらね




自分自身も分からないわ』

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