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+11.蒲公英なんて嫌いよ ページ11




















『それで要件を答えなさい』









眼鏡をカチリと上げて小さな紙切れを渡す



開くと0803と書かれた暗号が視界に入る








安吾「政府が云うに今朝爽籟(そうらい)旅館に来給った団体客百名程が行方不明となったそうです」







『百名程の人数が消えた?』






安吾「そして夕刻午後16時35分頃人里離れた山奥に
その百名の死体が発見されました、之も王冠の仕業です例の花が置かれていました」






残酷な話だろうが彼女は一切動揺していなかった



其れは彼女の性格上で有りゆるからだ









『では紙切れの数字は何の意味がある』








安吾「実は死体がおかしな方向に彼方此方(あちらこちら)と向いているので上空から確認したら
綺麗にその数字を描くように死体が並ばれていた」






『成程……0803之は期日を表しているのかしら』






安吾「其れしか考えられません、然しあれ程の死体をどう遣って運んだのかつまり之は」





『王冠はかなりの数で構成されている事が分かる
現場の状況から異能は一つしか発動されていない
一人以外は異能もない只の人間かしら』





安吾「断言は出来ませんが、この数字に意味があるなら一刻を荒らします碓氷さんもう一つお願いしたい事が」







厳重な銀のケースを解除する




中には例の雛芥子(ひなげし)の花が大量に入っていた



恐らく此花は今起きた事件の残骸品であろう



人間の血が微量に掛かっている









『よく持ち込めたのね』






安吾「長官から許可が出ました、此花について調べて欲しい些細な事でもいい、異能の一部か単なる死体の飾りか?と」






そっとケースを受け取る






『得意分野でも有るから倦まず撓まず出来そうね』







安吾「ではお願いしますね、戸締りはきちんとして下さい。後は」








坂口くんは私に背を向けた状態で言った









安吾「僕は貴方の言う通り真面目なので非道な事は出来ません。肉体関係も程々にして下さい何故か僕が(かん)が高ぶるでは…失礼します」







『(坂口くん私が男を連れて込んで居ると勘違いしてるのね……実に可愛らしいわ)』









燈もない空間に月夜の光だけが頼りだけである









硝子から差し込む光に照らされる









緩くなったタオルは保ずれてしまう









そして大量の花を握り潰していた









『__________…滑稽な事で』

+12.勘繰り愚美とマフィア→←+10.蒲公英なんて嫌いよ



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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化鮎(プロフ) - 小桜さん» 読んでくださってありがとうございます🥺🥺やっぱすぐに予想着きますよね笑。お褒め頂きありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年11月30日 23時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - ヤバいです……!めっちゃ泣けました。黒幕はだいたい予想ついてたけど、それ以外にも驚きの連続で、飽きることなく読めました。最高の作品をありがとうございます! (2021年11月29日 21時) (レス) @page50 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆみ | 作成日時:2019年4月26日 19時

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