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+10.蒲公英なんて嫌いよ ページ10





















太宰「昔は蒲公英の様に優しかったのにね…」







根も葉もない根拠に顔を(しか)める







『蒲公英等と雑草と同じ類は望ましくないわ
太宰、今迄私の何を見ていたのかしらね』









太宰「一体君の何処を見ればいいの
身体って言うと思った?」









鼻で笑い立ち去ろうとする







『いい報告待っているわ太宰』







太宰「……あの頃の純粋な天真爛漫な君が愛おしく思うよ」









と小さく呟いた





































踏襲した戸襖引戸を開くと




木に包まれた純和風の香りが溢れる





ただいま、という一言も無く靴を脱ぎ部屋へ駆け込む









『…………居る訳ないわよね、』









狭い空間の部屋に天井まで続く本棚



隙間もなく古びとした本や原稿で溢れていた



その部屋を数秒見つめドアを閉める









その後









露天風呂と言える風呂でシャワーを浴びる








髪を滴らせ引き締まった体のライン






そして…









ガラガラ…









誰もいない家に物音がした








敏感な彼女はタオルを体に巻きつけ




片手には御愛用のウェッソンM500の拳銃を持ち




恐る恐る近付く









角に身を伏せ銃口を向けるが誰もいなかった









『風かし………!』








肩を置かれ銃口を向けると









安吾「おっと危ないじゃないですか」







両手を上げていた坂口くんの姿だ








『…無礼極まりないわね坂口くん勝手に入ってくるだなんて本当に貴方を撃つところだったのよ』









安吾「何度も声を掛けたのですが其れに鍵も空いていたので……おやもしかして僕はお邪魔でしたか?」









『………?』







安吾「貴方が誰と相手をするのは構わないですが
上に何か羽織って貰いたいものですね」








つくづく思えばタオル一枚に肌を曝け出している






勿論そんなの私にとってどうでもいい……と言いたいところだが









『っ!!…え、あ』




動揺している姿に悩ませる




安吾「?」






『か、観察力が無いようね髪も濡れてる風呂に行っていたと考えないのかしら?』







安吾「ええ知ってますよ、寶体を清め今宵身を委ねるのでしょう?」







『……それが何か?それで要件を伝えなさい』






持ち直して悪女は優雅に髪を耳にかける

+11.蒲公英なんて嫌いよ→←+9.王冠という魔の域



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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化鮎(プロフ) - 小桜さん» 読んでくださってありがとうございます🥺🥺やっぱすぐに予想着きますよね笑。お褒め頂きありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年11月30日 23時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - ヤバいです……!めっちゃ泣けました。黒幕はだいたい予想ついてたけど、それ以外にも驚きの連続で、飽きることなく読めました。最高の作品をありがとうございます! (2021年11月29日 21時) (レス) @page50 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆみ | 作成日時:2019年4月26日 19時

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