犬派なんだね伏黒くん２

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目が覚めるとあの騒がしいパーティーな雰囲気はなく
やけに静かで、

慌てて立ち上がると隣に寝ちゃってる伏黒がいた





起こさないようにゆっくりとまた席に座って彼と同じように机に寝そべる。






『…まつげながー...』




思わず見惚れてしまう


白い肌とか、切れ長の目とか。







女子が欲しいの大体持ってんじゃない？泣くよ。






そんなことを考えながらガン見してたら丁度よく目を覚ました伏黒と目が合う




「……何見てんだよ」



『…すきだなあって？』



「あっそ、」



『ちょっとなんで逆向いちゃうのさ！！』



「なんでもいいだろ見んな」



『照れてるね？さては不意打ち苦手だね？！』



「ほんっとにお前は声がデカい…」



『伏黒の鼓膜が弱いの間違いでしょ』




喉を鳴らして笑うといつも通り「お前な…」って青筋立てて怒ってくる





『え、てか先輩達は？』



「もう先に寮帰ってる」



『そっかー...』




ふあ、と欠伸をする




「まだ眠いのか？」



『眠いよ、目もパンパン』



「…泣きすぎなんだよ」





赤く腫れた目をこすってたら「あんま触んな」って私の手首掴んでそのまま抱きしめてくれて。





「乙骨先輩なら大丈夫だろ」




『わかってる、』







" 絶対また会おうね "






もうすぐ5月が終わる。



半袖でも過ごしやすい気候になってきた






『…絶対か』




「？」




『ね、憂太センパイっていつ帰ってくるの？』



「未定だって聞いたけど…」



『ふーん、』








腕は悪化するばっかりなのにセンパイがいつ帰ってくるかもわからないなら


センパイじゃなくて私の方が先に死ぬかもってことか




この呪い以前に任務中死んじゃう可能性もあるわけだし…









．






「…あ、そういえば俺も出張あるんだわ」



『はあ？！』





まってこいつこのタイミングでそれいう？？？








．

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