犬派なんだね伏黒くん２

12：建人さん ページ12

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…






『まーきーさんっ♡』







「げ、また来た…」






真希さんに引き攣った顔されるのも仕方ないくらい私は休み時間になる度 二年生教室に入り浸っていた




何故なら、

６月に入ってから伏黒はずっと出張…今は仙台って言ってたかな？


悟先生はいつものごとく忙しくてここ一週間なんて高専にいること自体少ない。





『そんな言い方しないでください泣き喚きますよ？！？』



「おう泣け」



「すじこ」




ひどい！！って真希さんに抱きつくと鬱陶しいとでも言いたそうな顔をされる




『聞いてくださいよ、伏黒は全然連絡くれないし…まあ別にくれなくてもいいんですけど！

そうだ悟先生だって色々適当なんですよ？！



…相談乗ってくれる憂太センパイはもういないし…』





「恋する乙女は大変だな〜」


「あのバカ目隠しが適当なのはいつものことだろ」


「しゃけ。」



『でもでもでも〜...』






そんな話をしていた矢先に私の電話が鳴る




「恵か？」



三人…二人と一匹にニヤニヤされるけどその相手は、



『………………先生。』



つまんねえの〜って言われるけどこっちのセリフだよ。





『もしもしせんせー？』


「Aー！よかった、暇そうだね！」


『いやいや誰のせいで暇だと思って…』


「なら今から新宿いってくれない？あ七海もいるよ。
位置情報送っとくね、送迎は伊地知！じゃ！」






言うことだけ言ってすぐに切られた電話。






『…ほんと適当なんだから…』


「Aも似たとこあるけどな」


『それって褒めてますか？♡』


「むしろ貶してるよ。」


「おかか」


「相変わらずポジティブだな…」









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．


…



そしてやってきたのは新宿の廃ビル。




「今回は人命救助が目的です、命の危険を感じたらすぐに逃げてくださいね」



『建人さんいるから大丈夫っしょ！』



「軽々しく大丈夫とか言わない。」




七海建人さん。脱サラ一級呪術師




私だって最初会った時は建人先生って呼んだよ、

でも教職じゃないので〜とかつまんないこと言うからこの呼び方に落ち着いた



建人顔じゃないけどね。うける笑笑







『ま〜とりあえず早く行って早く終わらせましょうよ！人が助け待ってるらしいし！』



「…そうですね。行きましょう」








伊地知さんが帳をおろすと、私と建人さんはその廃ビルの中に入っていった









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