(居ても立っても居られない) ページ22
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とある橋の真ん中で座り混んでいた桂の前に一人の男が立ち止まった
桂「・・・・・誰だ」
高杉「ックク、ヅラァ、相変わらず幕府から逃げ回ってるみたいだな」
お互い顔がバレてはいけない身
二人とも頭には
桂「ヅラじゃない桂だ、何故お前がこんな所に居る、幕府の追跡を逃れ京に身を潜めていると聞いたが」
高杉「祭りがあるって聞いてよ、居ても立っても居られなくなって来ちまったよ」
高杉はそう言い袖からキセルを取り出し口に咥える
桂「祭り好きも大概にするがいい、貴様は俺以上に幕府に嫌われているんだ、死ぬぞ」
高杉「よもや天下の将軍様が参られる祭り、参加しない訳にはいくまい」
桂「お前何故それを・・・まさか!」
高杉「そんな大それた事するつもりねえよ、だがしかし面白えだろうなぁ、祭りの最中に将軍の首が飛ぶようなことがあったら幕府も世の中もひっくり返るぜ・・・ふ、ははは!」
不気味に笑い出す高杉
高杉「それによ」
先程のテンションとは違い真面目な顔になった高杉
高杉「あいつの
桂「・・・・・Aのことか」
高杉「・・・・・幕府側に付きやがったあいつの
キセルを持っている手が桂には怒りで少し震えているように見えた
桂「Aに・・・何か良からぬ事をしようもんなら俺は迷わずお前を斬るぞ高杉」
高杉「ククッ、ヅラお前は歳上が好みなんじゃなかったか?」
桂「何を言っている」
高杉「まさかお前もAが好みだったとはなぁ、まあ、あんないい女放っとけてのが無理な話だ」
桂「俺は・・・Aの事を大事な仲間だと思ってる」
高杉「・・・・幕府から追われてるお前と幕府の役職に就いてるAが・・・・・仲間ねえ」
桂「今の立場なんかじゃない、昔からの友人、同士がそんなもので崩れたりしない」
高杉「・・・・・綺麗事だな」
そう呟き高杉はその場を去ろうとするが桂に呼び止められる
桂「高杉・・・・あまりAを怒らせない方がいい」
高杉「あ?」
桂「昔よりも口の悪さも刀の腕も上がってる・・・あとパンチ力も、この間身をもって知ったよ」
高杉「っふ、おめえの腕が落ちたんじゃねえのか?ヅラァ」
桂「・・・・・百聞は一見にしかず、いつかそれも分かるだろう」
桂のその言葉に返事をせずに高杉は去っていった
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あられ(プロフ) - 雨散さん» こちらにもコメントありがとうございます!花見篇好きで色々変えてしまいましたがw嬉しいです! (2019年8月2日 18時) (レス) id: d6dbd9bb69 (このIDを非表示/違反報告)
雨散 - 花見篇面白い!これからも頑張って下さい! (2019年8月2日 13時) (レス) id: c6b3012422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あられ | 作成日時:2018年6月7日 2時