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如何して入れ替わっているのか、そんな事は今考えても無意味だ。
私は太宰さんの物と思われる携帯で、自分の携帯に電話した。
入れ替わっているとしたら、太宰さんは私に成っている筈だ。
数コールすると、もしもし、という私の声が訊こえて来た。
「もしもし、太宰さんですか?」
『嗚呼、その通りだ。名前ちゃんも私に成って居るのだろう?』
「はい。という事は、其方もですよね。」
『全く、困ったものだ。如何してこうなったかは今は考えないでおこう。今日、之からどうするかを考えよう。』
「ですね。太宰さん、今日仕事は?」
『有る。名前ちゃんは?』
「私は無いです。取り敢えず、私は太宰さんとして探偵社に行きますね。太宰さんは家に居て下さい。誰が来ても、決して出ないで下さい。特に、中也さんは駄目ですからね。」
『了解。終わったら此方に来てくれるかい?』
「勿論です。……私の躰で変な事しないで下さいよ。」
『それに関しては安心してくれ給え。』
「本当に、本当に何もしないで下さいよ?!」
『嗚呼、約束しよう。』
其れから少し話して、じゃあ、また後で、等と云って通話を終えた。
本当に大丈夫なのだろうか。あの太宰さんだから、何処と無く不安だ。
不安を抱きつつも、探偵社に行く準備をする。出社時間迄未だ時間が有って善かった。
極力太宰さんの躰を見ない様に慎重に着替えた。
時間に間に合う様に家から出て、太宰さんに教えて貰った道を辿って探偵社に行った。
太宰さんの家から探偵社への行き方等知らなかったから教えて貰って善かった。
来る最中、太宰さんの口調を脳内で練習する。
バレてしまってはいけない様な気がしたから。
探偵社に到着すると、大きく深呼吸する。
意を決し、『武装探偵社』と書かれた札が付いている扉を開けた。
「やァ、御早う。」
太宰さんが云いそうな感じで挨拶する。挨拶を返してくれる者が居る中、国木田さんが驚いた様に私を見ていた。
「太宰が遅刻せずに来ているだと…」
「私だって遅刻許りじゃないのだよ、くにきーだ君。」
「まぁ、遅刻せずに来たのは褒めてやろう。」
仕事をしろ、と云う国木田さんに従って、私に充てられている仕事を始める。
素直に仕事をする私に又もや国木田さんは驚いていた。
そんなに太宰さんは仕事をしないのか。
何時もお疲れ様です。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時