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特に何事も無く仕事を終えた私は自分の家に行った。其処で待っているであろう太宰さんに会いに。




呼鈴(インターフォン)を鳴らし、私の姿をした太宰さんが出て来るのを待つ。






「太宰?」





訊き覚えの有る声だったので、咄嗟に振り向いた。



後ろに居たのは中也さんだった。







「やっば。」


「何がやばいんだよ。つか、何で手前が名前ン家に来てんだよ。」







如何しよう。何て云おう。





入れ替わってますって云う?



嘘だろ、巫山戯んなって云われるのがオチか。





(太宰さん)に会いに来たって云う?



殴られる。





というか、何を云っても悪い方向にしか行かないと思うのだが。




…一寸待って。太宰さんは中也さんに嫌われてる。という事は、太宰さんの姿をしている私も必然的に嫌われてしまう。







「最ッッッ悪。終わった。」


「ンだよ、そんなに俺に会うのが厭か?俺も厭だけどな。」


「(泣きたい…)……其方は何で此処に?」


「名前に会いに来たんだよ。今日は未だ会えてねェから。」







否、駄目でしょ。今の状態で会わすのは危険過ぎる。



如何したものかと頭を抱えて居ると、私が出て来た。中身は太宰さんな訳だから、中也さんを見ると厭そうな顔をした。







「うげ、何で中也が居るの。」


「会いに来たに決まってんだろ。何で厭そうなんだよ。」


「えーだって厭だし?」






一寸何云ってるんですか?!そんな事云ったら如何成るか判ってます?!何ですか、別れさせたいんですか?!




中也さんを見ると、唖然としていた。







「あ、太宰さん。上がって下さい、お茶とか用意してるんで。」






ねぇ、待って!!本当に何なの太宰さん!!というか、何気に私演じるの上手いですね!!







「あれ、中也未だ居たの?」


「は、名前?」


「これ以上中也を視界に映したくないんだけど。」


「一寸太宰さん!!いい加減にして下さい!何を云ってるんですか!!別れさせたいんですか?!若しそう成ったら太宰さんの事怨みますよ?!」


「落ち着き給えよ、名前ちゃん。別れさせる気は無いけど、条件反射で云ってしまうのだよ。」


「おいおい、お前等一寸待て。どういう事だ?」


「……取り敢えず、中這入って下さい。」






私は中に這入る様に促す。




太宰さんが用意してくれて居たお茶は飲む気には成れなかった。





中也さんに入れ替わった事を話すと、其れは其れは大層驚いていた。

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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時

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