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特に何事も無く仕事を終えた私は自分の家に行った。其処で待っているであろう太宰さんに会いに。
「太宰?」
訊き覚えの有る声だったので、咄嗟に振り向いた。
後ろに居たのは中也さんだった。
「やっば。」
「何がやばいんだよ。つか、何で手前が名前ン家に来てんだよ。」
如何しよう。何て云おう。
入れ替わってますって云う?
嘘だろ、巫山戯んなって云われるのがオチか。
殴られる。
というか、何を云っても悪い方向にしか行かないと思うのだが。
…一寸待って。太宰さんは中也さんに嫌われてる。という事は、太宰さんの姿をしている私も必然的に嫌われてしまう。
「最ッッッ悪。終わった。」
「ンだよ、そんなに俺に会うのが厭か?俺も厭だけどな。」
「(泣きたい…)……其方は何で此処に?」
「名前に会いに来たんだよ。今日は未だ会えてねェから。」
否、駄目でしょ。今の状態で会わすのは危険過ぎる。
如何したものかと頭を抱えて居ると、私が出て来た。中身は太宰さんな訳だから、中也さんを見ると厭そうな顔をした。
「うげ、何で中也が居るの。」
「会いに来たに決まってんだろ。何で厭そうなんだよ。」
「えーだって厭だし?」
一寸何云ってるんですか?!そんな事云ったら如何成るか判ってます?!何ですか、別れさせたいんですか?!
中也さんを見ると、唖然としていた。
「あ、太宰さん。上がって下さい、お茶とか用意してるんで。」
ねぇ、待って!!本当に何なの太宰さん!!というか、何気に私演じるの上手いですね!!
「あれ、中也未だ居たの?」
「は、名前?」
「これ以上中也を視界に映したくないんだけど。」
「一寸太宰さん!!いい加減にして下さい!何を云ってるんですか!!別れさせたいんですか?!若しそう成ったら太宰さんの事怨みますよ?!」
「落ち着き給えよ、名前ちゃん。別れさせる気は無いけど、条件反射で云ってしまうのだよ。」
「おいおい、お前等一寸待て。どういう事だ?」
「……取り敢えず、中這入って下さい。」
私は中に這入る様に促す。
太宰さんが用意してくれて居たお茶は飲む気には成れなかった。
中也さんに入れ替わった事を話すと、其れは其れは大層驚いていた。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時