雨が179粒。 ページ46
教室に行くと、姐さんの事を皆に聞かれた。
まぁ、彼の人は色んな意味で目立つからだろう。
「彼の人は私と中也さんの保護者だよ。」
其れ丈伝えた。
「名前ちゃんと中原君、今日荷物は?」
「休むから持って来て無いんだ。午後から明々後日位迄用事が有って。」
「大変だね。」
「まぁね。嗚呼、姐さんは休むのを伝えに来たんだよ。」
「電話でもよかったんじゃないの?わざわざ坂道登ってまで来なくても。」
「云ったんだけど、行くからって引いてくれなかったんだ。」
今はクラスの女子数人と話している。中也さんは太宰さんと何時もの如く、言い争っていた。何処かに行って。
姐さんの話が終わったら帰る心算だ。
話して数分経った時、教室の扉が開いて、姐さんが入って来た。
「名前や、此処に居ったか。」
「あ、はい。」
帰ろうと立ち上がった。すると、姐さんに抱き締められた。
急に如何したのだろうかと思っていると、
「嗚呼、愛しの名前や。早急に帰るぞ。この様な処に於いてはおけん。」
との声。
勿論私もだが、周りに居た皆も驚いていた。
「今ではあの二人の気持ちがよう判る。愛しの我が子を危険な外に於いておくなど…。
名前、辛かったであろう。もう我慢等せんで善いんじゃ。何が有っても、私が守ってやる。中也も守ってくれる。」
姐さんの真意が判らない。
中原名前に向けての言葉なのか、水嶋名前に向けての言葉なのかも。
「帰るぞ。中也は何処に居る?」
「え、あ、中也さんは太宰さんと何処かに…」
「全く彼奴は…。毎日喧嘩して飽きんのかのう。
中也が戻って来たら帰るぞ。こんな処に居れば、名前が穢れてしまう。学校等辞めて、家で過ごそうぞ。家は安全じゃからな。」
「両親みたく、閉じ込めるって事ですか?」
姐さんにそう問いたのは赤羽君だった。
姐さんは赤羽君を睨んだ。
「外は危険じゃ。それに、お主には関係無い。」
「クラスメートだからありますよ?」
「童が図に乗るでない。此奴が傷付いたとも知らずに。名前は何もして居らんのに責め立ておって。其のような奴等が居る場所に名前を於いておくのは無理じゃ。」
姐さんの言葉に、クラスの殆どが苦虫を噛み潰した様な顔をした。
姐さんの云っている事は正しいが、学校を辞めるのは困る。
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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時