文ストの世界に来たんだけど……最高かよ。2

最高かよ。ごじゅーに ページ17

夢主side





『はぁ…確かに中也さんに伝言人(メッセンジャー)なんて向いてませんもんね』








中「良く判ってンじゃねェか」







『異能力[ストレイドッグス]







中原中也____汚れつちまつた悲しみに』







私は中也さんに重力波を打つ。







中「こりゃァ良い




_____重力勝負と行こうじゃねェか」









中也さんがその重力波を軽々と弾き返す。







近くに有ったカメラは音を立てて爆発した。








『だッ！？』






体が地面に沈んでいく。











『…まぁそうですよね私訓練全くしてなかったですもん
あーそうですよ私は弱いんですよ(早口)





…こうなったら奥の手だぁっ！』







私は沈んだままびしぃっと中也さんを指さす。






中「なんだ？やってみろよ」











『ふっふっふ…異能力[ストレイドッグス]






太宰治____[人間失格]！』








私はだんだん地面から浮き上がり、元通りとなった。








中「なッ、手前ッ！それは反則だろ！」







『この戦いに反則なんて存在しませんもんね〜！』







中「く……」









中也さんを煽っていると突然私の携帯から着信音がした。






乱«A、楽しんでる所申し訳無いんだけど其処の素敵帽子君に繋いでくれない？»







恐らく先程の戦いでカメラの音声機能が壊れたのだろう。





『判りました！






…はい、素敵帽子さん』





とびきりの笑顔で中也さんに携帯を手渡す。









中「誰が素敵帽子だ！！！







…で？用件は何だ？」






乱«組合のご機嫌二人組に情報を手渡したのは君かい？»






中「あぁ、そうだが」






乱«組合は僕達と同じ様に罠を疑った筈だ、しかし彼らは喰い付いた
余りに[餌]が魅力的だったからだ





____何で組合を釣った？»









中也さんは不敵な笑みを浮かべた。

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