Rolling Days ～煩悩～３【S.S】 (ページ9)

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105、Ｓside ページ9

一足先に東京に戻った俺は

まずはアイツらに‥‥、報告だな。

「先輩！！もう戻って来たんですか？！」

「あぁ。ついさっき着いたばかりだ」

「そうですか。それであの‥‥」

聞きにくそうにしている相葉に代わり

「ええ、この度‥‥、ワタクシ櫻井翔は、無事Aさんと結婚する事になりました！ありがとうございます！」

二人に向かって深々と頭を下げた。

二人には一番心配かけたと思うから

一番に報告がしたかった。

「先輩‥‥、良かったですね‥‥。ホントに、ホントに‥‥‥、本当に良かったですね」

お客の前だというのに

辱しめもなく泣き出す相葉‥‥。

相葉には本当に世話になったと思ってる。

俺達二人の橋渡しとなり、再び結び付けてくれた

ある意味、恩人みたいなものだから

「相葉、本当にありがとな。お前のお陰でAと再会する事が出来たんだ」

「いえ、俺は何も‥‥、二人の強い思いが‥‥繋ぎ合わせたんだと思います‥‥」

擦りすぎて真っ赤に腫れる相葉の目元。

こんなに喜んでくれる人がいるって

本当に幸せな事だと思う。

そのお返しに俺は

Aを一生大切にすると誓う‥‥。