Rolling Days ～煩悩～３【S.S】 (ページ32)

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128、Ｓside ページ32

世界にその名を轟かせる

ファッションデザイナーのMr.潤。

そんな彼にドレスのデザインをお願いしたのは

Aを日本一の花嫁にする為。

彼のデザインしたドレスは、やっぱり素晴らしいもので

デザイン画を見た時から、そう感じていた。

・

今日はその完成したドレスの試着に来ていた。

「どうです？よく似合ってるでしょ？(笑)」

俺にドヤ顔を向けるMr.潤。

だけど、それもその筈‥‥、

「はい、とっても‥‥」

ウェディングドレスを纏ったAは

今まで見た中で一番

華やかで綺麗だった‥‥。

ドレスは俺のイメージしたブーゲンビリアの花をモチーフにしたもので

本当に、本当に‥‥、

綺麗だ‥‥。

「そ、そーお？‥‥」

「あぁ‥‥、綺麗だ。とっても‥‥」

「‥‥‥も、もう、イヤだー！そんな恥ずかしい事、潤さんの前で言わないでよー！！」

Aは照れくさそうにはにかんでるけど

これが俺の素直な気持ちだ。

「Mr.潤‥‥」

「はい？」

「やっぱり君にお願いして正解だったよ」

「あ、いえいえ、こちらこそありがとうございました」

感極まった俺は

差し出された右手をグッと引いて

「本当にありがとう！！」

彼を思いっきり抱き締めた。