Rolling Days ～煩悩～３【S.S】 (ページ33)

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129、ニノside ページ33

翔ちゃん達が入籍したのはつい先日の事。

そんな二人に

俺と相葉は、ある頼まれ事をした。

「ねぇ、こんな感じなのはどーかな？」

「うーん‥‥、もうちょい派手にしてもいーんじゃねーか？」

スケッチブックにデザイン画を書き綴る相葉

見た目の派手さに反して

繊細な絵を描くコイツはやっぱり職人その者だ

まぁ、ケーキ以外の絵は

恐ろしい程の破壊力だけど(笑)

「ニノはもうメインの料理決まったの？」

「俺？俺はもう決まってるよ」

そう、俺と相葉が頼まれたのは

結婚披露宴に出す

料理とウェディングケーキだった。

もちろん、二人じゃ大変だから

翔ちゃんの集めたシェフ達を従えての事だけど

カランカラン♪

「チースッ！今日もやってるかー？(笑)」

開店前にやって来たのは、この人。

「翔ちゃん‥‥、まだ準備中なんだけど」

「ははっ！そう固い事言うなよ(笑)今日は二人に大事な話があって来たんだよ」

大事な話？

「何？」

「あ、いやさ‥‥、二人にあれこれ頼んだは良いけど、ギャラの話してなかった気がしてさ」

あぁ‥‥、それね。

「それなら、当日掛かる材料費だけでいーよ」

「え？でも‥‥、そーゆう訳にはいかねーよ。色々準備したりすんの大変だろ？」

‥‥まあ、それは確かにそうだけど

でもこれは

俺達のお祝いの気持ちでもある訳だし

頼まれた時点で

報酬を貰うつもりなんてなかったからね。

「とにかく大丈夫だから。その分チビ達に何か買ってやんなよ」