Rolling Days ～煩悩～３【S.S】 (ページ34)

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130、相葉side ページ34

二人をイメージしたウェディングケーキを考えてみるものの

どれもイマイチぱっとしなくて

俺は頭を抱えていた‥‥。

そんな時、お店にやって来た先輩に

「お前から見たAをそのまま描いてみれば？」って、言われて

思うままにペンを走らせてみたら

「うわっ、すっげ‥‥、メチャメチャいーじゃん！これ」

思いの外、先輩から好評価を頂いた。

早速試作品に取り掛かり

完成したケーキをニノに見て貰うと‥‥、

「すっげぇ‥‥、これホントにお前が作ったのかよ？信じらんねーけど、マジすげーや！」

ようやくお褒めの言葉を貰い

俺自身、手応えのあるものが出来た気がした。

「なぁ、お前さ‥‥」

「ん？‥‥何？」

ケーキを見つめたまま

ニノが何かを言おうとしたけど

「いや‥‥、やっぱいーや」

最後まで言ってもらえず

モヤモヤした気持ちになった。

「何だよ？ダメなとこがあるならハッキリ言ってよ」

「いいや‥‥、寧ろケーキは完璧だ」

はっ？

‥‥完璧？

だったら今、何を言おうとしたの？

ケーキ以外の話なんて何もしてなかったのに

変なの‥‥。